転職にあたり
過日、ブランド企業の40代半ばの方から、次のような相談をうけた。
「これまで順調に会社と共に自身も成長してきたが、昨今のパラダイムシフトによって、これからの自分自身の残された15年の仕事生活を考えると、果たして現状でいいのだろうか?と、疑問と不安を持ってしまった。日本の現状や業界や自身の企業の活力のなさの中で、コスト削減で、共にしてきた先輩や同僚が会社を退職していく姿をみていると、これからのキャリアイメージが湧いてこないこない。 業界以外で、いいところはないだろうか?年収は、できればこれからお金もかかるので今より上げたい」とのことであった。
「先々、あなたは、どんな目的を持って、何を実現したいのですか?」と、尋ねると言葉が返ってこなかった。今の職場にその辺が確認できるまで留まることを勧め、「年収を上げたいというのであれば、あなたの持っているすべての資源をアウトプットしてゆかないと難しい。また、業界を変えることは、もう一度様々なことを勉強しないといけない訳で、迎える企業はあなたに投資することになるのだから年収をダウンさせ入社に臨むスタンスが肝要だと理解した方がいい」とお話させていただいた。
仕事に対する目的をよく確認したうえで、迷いなく全力でその仕事に打ち込んでいかないと、結果的に転職を繰り返し、50代になっても自分の居場所探しをしてしまっているケースが多い。
目の前の山を登りきったら、360°周りが見える。皆、先々は不安を抱えている。先が見えないのは、自分自身が、先を見ようとする努力をしていないからであって、上司や会社のやり方が気に入らないとか、報酬が安いとか、仕事が向いていないとかなんだかんだと理由をつけて、今の職場から逃げ出して、楽な方へと転職しても、また次の職場でも同じことが起きる。
今の仕事に全力投球して、やり抜けばきっと新たな扉が開いてくると思う。