第79回 「出島インキュベーション」
「前例がない。なんとなくリスクが、高いような気がする、難しいよ!」既存企業で、新事業を生み出そうとする時、提案者に対し、よく役員や責任者から、出てくる言葉だ。
オールドエコノミー企業における新規ビジネス会話は、「否定」から始まることが多い。
部門の役員が決断を下す際、責任が付きまとうから、「NO」といっていた方が無難だ。
経営陣は、可能性のある芽を潰さない為に、もっと外を歩き柔らかい目で、答えが自分の中にあるのではなく、他人(ひと)の中か、街の中にしかない判断の目を養えることに気づいて欲しい。
起業家の多くは、異能な狂人といわれる。
こういった人材はなかなか、社内では育ちにくい。
起業したことのない管理者が、新規事業の判断をするケースが多いからだ。
リスクを取りたがらなく、そういった人材を、排除する傾向にある。
当社では、こういった現状を避けるために、「出島インキュベーション」と称して、企業内起業家を当社に受け入れ、プロセスで邪魔されない独立環境を創り、マーケット向いた起業支援インキュベーションをしている。
企業内起業の第一歩は、個人が、強い意志を持って「こんなことをやりたい!!」と思うことからスタートする。
企業内で起業を試むには、まずはアイディアの種を、「誰に、何を、どのように・・」と夢を持って紙におとして見ることだ。
種を育てるには、強烈な思いを持って、行動に移すことが肝要だ。答えはマーケットにあり、ネット検索、資料をよむ、本を集める、人に会って、聞きまくり、とにかくなんでもできることはやってみる。
体で感じて見ることだ。
人に、自分の思いを、一枚の企画書にして、ぶつけてみる。
「これは、こうで無理だと・・そんなこといったってこれは、どうするの?」と、否定の連続トークが必ず出てくる。
これは、貴重な情報であり、指摘に対し「では、こうしたら・・」の発想で、企画に一つひとつ落としてゆくと、英知が取り込まれ、生命を持つ事業企画案が出来上がる。
新規事業の意志決定責任者にプレゼンテーションし、コンセンサスを取ったら、経営陣と離れた「出島」にで、起業してゆくことが成功の一歩となる。
プラスの岩田さんが、「アスクル」を、イトーヨーカ堂ので鈴木さんが、「セブンイレブン」を、富士通の稲葉さんが「ファナック」を起業し、日本を代表する素晴らしい企業を育てた。
皆さん、「出島」で起業した事実がある。