キャリア・アンカー
毎年、当社に多くの方々が、キャリア相談に見える。
社会人デビューの際に、多くの人が成り行きで就社して、今に至っているケースが多い。
改めて学生時代にキャリアを、意識してゆくことの大切さを感じる。
転職にあたり、これまでのキャリアを生かし、その人なりの新しいキャリアプランが必要だ。
キャリアは、デザイン(設計)とドリフト(流れ)の連続で成り立っている。
今から20年程前、アメリカに出かけた際、キャリア・アンカーという言語に出逢った。
アメリカのビジネスマンに、「貴方のキャリア・アンカーは何?」と聞かれ、答えられなかった。
アメリカではキャリアの概念のスタンダードで「キャリア・アンカーとは、自分が船だとしたら、遠洋航海先で、どこの国の見知らぬ土地に行こうが、行った先で降ろす錨(アンカー)だ。
同じように、ビジネスマンには、40年近い仕事人生キャリアを歩むには、どんな組織で、どんな環境で仕事をしても、その人の拠り所となるとなる不動の錨(アンカー)があるという概念だ。
アンカーとは、人によって違う。
専門職的生き方というアンカーもあるし、起業家的創造性、マネージメント的 生活スタイル的や、安定志向、社会貢献等のアンカーがある。
『キャリア・アンカー』を意識している人は、何処に行っても輝いて仕事をしている傾向にある。
私は、相談に見えた方に、
「あなたは『何が』、得意ですか?」
「これまで、最も自分が、しっくりきた時は、どんな環境で何をやっていましたか?」
「あなたが、やりたいことや思いWILLは何ですか?」
「何をやっている自分に、価値や意味を感じますか?」
「ぞくぞくワクワクしている時は、どんな時ですか?」
「これまで誰と仕事していた時が、面白く楽しかったですか?」
話を伺っている。
そして、どんな条件(年収、勤務地)かを、確認し、これからのキャリアのデザインの相談をさせていたいている。
人は、百人百色、それぞれの、アンカーを自覚して、キャリアを歩んで欲しい。