第117回 「卒業」
最近、転職相談にみえる方々が、「卒業」という言葉をよく口にする。
卒業とは、何かを達成し、未来の新たなステージに希望を持って、決断し通過する「節目」を表す言葉だ。
ビジネスマンにとって、卒業のネクストステージは、転職や独立だけでなく、社内の異動や昇進も含まれる。
時々、人によっては達成感を持たずに、新天地を求め、体裁で使っている人が、いるように感じることがある。
卒業していないと思える人達は、行き先が何処なのか解からない船に乗って、これまで大海で不安を感じることなく過ごし、嵐に遭遇したり、自分の居場所がなくなった時、なりゆきで表層的な条件で新たなステージを求めているように見える。
卒業した人達は、これまでの役割の頂点に到達し、自己実現の方向に、自らの意志でハンドルを握り、人生をコントロールしているように見える。
他人との表面に写る物理的な比較対照で、キャリア選択するのではなく、時代を見つめ、「自分を知り、自分のできること、なりたい自分、手にしたいもの」を視点に、自らの目標に向かって意思決定している。
キャリアを創ることは、そう簡単に誰にでも思うようにならないかもしれない。
今いる環境の利害関係のある人でなく、信頼できるキャリアデザインのプロの視点を持った人に「自分がどんな姿で、その人に映るのか?」素直に、これまでの歩みや、自らの内面を話し、聴いてみて欲しい。
自分の姿は、自分で見ることができない。
「空を飛びたい!」と願っていたら、自分は鳥でなければならない。そして、自分が魚であれば、海を求めればいい。
「天高くして、鳥飛んで、鳥の如し、水深くして、魚泳いで、魚の如し」・・なのである。
自分がどんな姿なのか、人の中に写る、自分の姿を映して視てください!
きっと、素の自分の人間像が、視えてくる。