第118回 「プロフェッショナル」 | インキュベーター社長日記 | インターウォーズ株式会社 吉井信隆のブログ

第118回 「プロフェッショナル」

「プロフェッショナル」という言葉が、いたるところで使われている。


どうも核心から離れている様に感じる。


企業間において、その道の経験や知識豊富な、何でも知っている「スペシャリストな人」を、「プロ」と呼んでいることがある。


スペシャリストとプロフェッショナルは、似て非なるポジションだ。


スペシャリストとは、与えられた環境には適応でき、定められたやり方であれば仕事を完璧にこなす人をいう。


過日、浅草のそば屋の4代目になる女将が、


「3代のれんを守れば本物といわれるじゃない。

のれんを守るには、時代に対する適応力がないようじゃ、商売なんか絶対に続かないのよ!

うちは、もともとお菓子屋だったのよ。

真面目に頑張ってやってますじゃ、駄目になっちゃうのよ。

いつも、アンテナ高く張って、情報キャッチして、のれんをイノベーションしてなきゃいけないわけよ!」と、いう話を聞いた。


浅草でのそば屋を意識しながら、一人ひとりのお客様に質の高いサービスを提供し続け、店を変革している下町の女将の姿に、プロフェッショナルを見る思いがした。


私はこれまで、ジェネラリストでも、資格を持ったアマチュアでもなく、スペシャリストでもない、多くのプロフェッショナルを感じる人たちと共に仕事をし、彼等の考え方やスタンスに触れてきた。


彼らが語る言葉に共通項は、会話で使うボキャブラリーが、通常の人達と違う。


彼等が、一日に話すことをすべて書き留めたら、通常の会社で働いているメンバーとは、まったく違う内容になる。


彼等の話す言葉には、特有のリズムがあり、人を励まし、相手の可能性を広げ、思いやりや感謝の言葉がいっぱい詰まっている。


否定的なことや、人の悪口や、ネガティブなことを口にすることはなく、希望的な豊かな未来に向けての内容の会話が多い。


そして、何よりも、「顧客との約束を守る」ことに関し、どんなことをしても問題解決するといった内容の話をよくする。


プロフェッショナルな人達は、環境が変わっても、変化の本質を読み取り、状況を見極めながら、顧客との約束を守り、対価を得て、人や組織を正しい方向へインテグレート(合成する)し、筋を通す要件を持っている。





吉井信隆のブログ-サイン