第135回 「原点回帰」
ニューヨークに11年勤務した金融会社のファンドマネージャーと、あった。
「ウォールストリート」で、ファンドビジネスの会社に勤めていたが、今回の世界金融破綻で企業が倒産したので、日本に帰国した方だ。
日本の年収現状を説明すると、そのギャップに驚いていた。
アメリカ発のグローバル金融資本主義の拡大が、人の意識を変え、その破綻が世界の人々の生活を大きく変えるインパクトを与えている。
渦中にいると自分を見失うことがある。
国境を超えて最も移動しやすいのが「金」であり、移動に大きな困難を伴うのが「人」である。
多くの人が、今翻弄されている。
平等社会と言われてきた日本も、貧困の格差は拡がり、平等社会ではなくなった。
安心で安全の日本国、そして、人の人情の絆が破損され、人々の孤立が目立つようになった。
暖かな日本の日常風景は、質素・倹約を旨とし、責任を持った頑固な親父達が尊敬されていた。
こういった姿は、影を潜めてしまった。
米国流のグローバル資本主義から脱し、本来の日本へ原点回帰する実業が大切に思う。
明治を築いた渋沢栄一氏が生涯を賭け創生した会社は、「論語と算盤」の視座があった。