第136回 「新規事業に取り組むには」
転職相談に見える方から、「新規事業を立ち上げる仕事をしたい」との、相談をよく受ける。
新規事業を立ち上げる役割を担うことは、会社にとって投資を伴い、そこに賭ける経営判断と責任を伴うことだ。
起業の責任者になることは、全てのエネルギーを集中し、土日も含め休みなどなく、途中で投げ出さない不退転の覚悟がいる。
覚悟の確認を求めると、「年収は○○でないと、そして、土日は休みたい、権限がほしい、任せてくれるなら、そして、部下はこういった人材を付けて欲しい」と、要望が溢れてくる。
こういった人と真剣に向き合っていると、新規事業を立ち上げる事業の本質を本当に理解したうえで希望しているのだろうか。
起業とは、リスクにチャレンジすることであり、新たな事業を創造し収益を得たことにより収入を獲得することだ。
企業内起業は、
コンサバティブな先輩や上司と対峙すると、組織で孤立し、冷や飯を食うこともある。
それに耐える胆力を持たないと挫折する。
上司の顔でなく、マーケットのお客様の顔や声を聞かなければ新商品やサービスは生まれない。
常識や当たり前とされることに対し、何かおかしいと自らの感性を信じることが、重要だ。
そうして自らの思いで、一つの仮説に気付いたら、徹底的にそれをサーチすることだ。
それに反する材料が出てきたらその考えを捨て去る決断も必要だ。
同質の人材だけで、新規事業に取り組む企業は、必ずどこかで息詰まり壁にぶちあたる。
タイプの違った異質な個性を持った人たちが集まりカオスの中から議論することで、新しいものが生まれる。
あきらめない胆力が、肝要だ!