第139回 「リーダー」
「リーダーシップとは」について語られることは多いが、ミッションを、あまり聞かない。
戦略性、胆力、人望、企画力、推進力、は大切な要素だが、トップリーダーとは、その時、どういう対応策をとるべきかを決める人だ。
企業を率いる組織のリーダーは、現実に適応する為に「企業組織として、誰に何を提供し、何を目指すのか!」「そのために、具体的に何をやるのか」ということを決定し実現できなかったら、戦国時代であれば死を意味する。
「今、何をすればいいのか」解らないリーダーは、会社を危うくする。
常に時代を洞察し、「そこに存在する人や組織が、何処に導き、何を求めているのか」「今、成果を上げるには、組織のどこに問題があり」「何をソリューションすればいいのか」を決断し、実行する人でなければならない。
「何をすればいいか」を把握した後は、戦略、戦術の優先順位を考え、それを具現化する為に、組織を率いて、愚直にゴールを目指す。
これまでリーダーの要素や資質が、かくあるべしと語られてきたのは、市場が拡大し前年対比や他社との比較対照で評価される時代だったからであり、何をすればいいかが、どこの企業でも同じだったから、同じような議論や書籍が販売され、それで罷り通っていた様に思う。
具体的に、何処をどう変え、そのために、誰が何をするのか、優先順位はどうなっているのか、結果が出なければどう責任をとるのか、そういった具体的なことを言わず覚悟のないリーダーは、市場から排除される。
会社を崩してしまうリーダーは、発する言葉に、主語も具体的行動も時間も刻まれてなく、「何としても、頑張る。」的な表現が多い。
ファーストリテイリングの柳井さんにお会いした際、大言壮語を言うことなく、世界を制する目標に向けて、方向を定め具体的な数値と時間を取り入れ、真剣に徹底的に追及していくことを静かに説いて語っていた。