第148回 「これからの日本の活力を生むには」
21世紀の幕開けの2001年、9年前の元旦のコラムに、以下のようなメッセージを書きました。
「「国」から「会社」、そして「個人」へと重心が移動している。
企業の寿命が確実に短くなった。
急激なイノベーションと技術変化により、国際競争優位は得られなくなった。
国際競争力を失った日本経済にとって、私は、活力を創生する期間が、2000~2005年にあったと思う。
21世紀の幕開けの5年間、インターネットの普及によって、ベンチャー市場の活況、規制緩和によって、ベンチャー企業を興し、IPO企業が数多く産まれました。
企業においても企業内起業やM&Aの勃興が起き、起業のウェーブができました。
この頃、新しい産業や企業を育成しないと日本の未来はないといった気運が高まり、企業内起業家やベンチャーにスポットが当たり注目を浴びていました。
嫉妬に満ちたマスコミや経済団体の年配経営者達が、ベンチャー企業を批判し、叩き、せっかくの芽を摘んでしまいました。
好感を持てない言動や行動をしていたベンチャー経営者や投資家がいたのも事実ですが、残念なことにベンチャー企業がすべて対象にされてしまいました。
罪人でもないのにマスコミがベンチャー経営者の金銭や恋人関係まで記事にし、ベンチャーの株価は一気に冷え込み、日本の未来の活力を失ってしまったように思います。
2006年以降、経済は後退し、日本は貴重な成長のチャンスを自ら潰してしまったのではないでしょうか。
昨今のJALのニュースを始め、国の支援という名のもとに桁外れの税金が使われ、富の創出に目を向けない政権による、国債を発行することによって財源を確保する国の経営は、40兆を切る収入で、92兆も支出するP/L B/S、の現況は、本当に「おかしい」。
このことに声を上げない静かな日本国民に危機を感じます。
見方によっては、第二のアルゼンチン化に、向かっているという見識者もいます。
私は、創業期から起業家の創生が日本の雇用を生む手段だと考え、起業支援を目標に活動しています。
企業経営者や、富を手にした方々が、一人でも多くの起業家を支援して欲しく思います。
「ノブレス・オブリージュ」の精神が、元気な日本を築く道の一つだと思います。