第39回 藤田田さんの自分時計
今年夏、外食の雄 日本マクドナルドが、いよいよ上場する。
社長の藤田さんとは、17年のお付き合いになる。
難しいことを極めてシンプルに解かり易く、迫力溢れる語りは今も変わらない。
「戦略は一分で云えなければならない」「昨日までにこれをやって欲しい・・??」、とにかく早く結果を出さないと気が済まない人だ。
会話の中に、必ず時間数値が含まれる。
過日、お会いした際、「支援したおにぎりビジネスが銀座で第一号店をオープンしたんです。」と話したら、2日後にはもう行かれ、「1個100円以下でないと、駄目だ。」とアドバイスを頂いた。
藤田さんにアポを入れようとすると、3ヶ月間にわたっての調整になることが多い。
案件によってプライオリティーがあると思うが、濃縮のスケジュールだ。
70歳半ばを超えたこの方のエネルギーは、いったいどこからくるのだろうか?と思ってしまう。
創業経営者は、一年後の計画を立て始めたり、遊んでいても何故かいつも忙しくなされてる方が多い。
暇はどうも疲れるようで、ましてや家でボーとしていることは苦痛のようだ。
一人ひとりに与えられた、共通資源は時間だ。
年間8760時間をいかに使うか、一日一日の使い方によって、それぞれの一年の結果が出る。
経営者の中にビルト・インされている活動時計は、「自らの強烈な思いに向けて、早くて濃い意識の連続」で刻まれている。