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もう一つの恋

かずくんとのこと

次の月曜日仕事で彼に会う予定があったので

待ち合わせをみんなより15分早くしてもらった。


「何の話?」と聞く彼に

「もう好きでいるのやめるよ」と決心したことを伝えた。

「私なんであなたのこと好きなのかわからないって言ったけど

わかったから、あれだけ傷ついたのになんでまだ好きだったのかわかったから」


「どうして?」


「私が好きじゃなくなると二人の関係が0になるからだよ。全部終わったことになっちゃうからだよ」


「ちがうよ、俺だってずっと好きだったよ。」


周りに人がいるのに珍しく彼が大きな声をだした。


「いつ決めたの?」

「さっき電話を切った後」

「何分で決めたの?」

「5分」

「じゃあ5分でやめろよ」


「4年と5分だよ」


泣かないと決めたのに涙があふれた。


自分のハンカチは持っていたけど

彼から形のあるものをもらったことがなかったので彼に借りてそのままもらおうと思って借りた。


「これちょうだい」

「いいけど3日くらい鞄に入っていて汚いよ」

「いいよ、いつもお花とかお菓子だから何にも残ってないもん」

「ちゃんとしたものあげるから」

「いらないこれでいい」


そんなやりとりをしている間に他の人達が集まってきたので

何もなかったような顔をして仕事を進めた。


帰りの電車の中から「中途半端だったから時間作って」とお願いしたら

「金曜日に」とすぐに返事が来た。


会社に戻って夫と話をしていたとき

彼の話を聞かれてめんどくさそうに答えたら

「どうしたの?ファンなのに興味なさそうだね」と聞かれた。

(周りには私は彼のファンで通していたので)


「もうファンやめたからいいの、だってかずさん冷たいんだもん」と答えると

なぜか夫が怒った。


「お前はガキかよ相手が冷たいからって冷たくするのかよ。お前はあの会社にとって幸運の女神って言われてるんだろ、その女神から愛想尽かされたら縁起悪いだろ」


人の気も知らないでと思ったけど

「そうだね」とだけ答えた。


自分の妻が他の男に興味なくなったって言ってるのに

いつもながら変な余裕を見せる。

よくわからないけどヤキモチという感情が理解できないと言う。


4年前かずさんに恋をしていたと打ち明けたときも笑いながら聞いてくれた。


かずさんも夫もこの先、人がせっかく決心したのに引き留めて

私の気持ちがどう変化してもしらないぞと脅したくなった。


金曜日待ち合わせの場所にやってきた彼は恒例の「今日は一時間しかないです」と

タイムリミットを告げる。


夫がファンをやめるなと言ったことはメールで伝えてあったので彼は気持ちが戻ったと思ってたみたい。


「これ」と小さな包みを渡してくれた。

「何?」

「プレゼントだよ今までのお詫びと気持ち」

中にはピンクゴールドのペンダントが入っていた。


「すごく恥ずかしかったよ、もう2度と無理だ」と照れていた。

その場で着けて見せるとさらに照れていた。


期待していなかったからすごくうれしくて、うれしすぎてもうちょっと好きでいようとか思ってしまった。

私ってげんきん。

かずさんは海外出張の時は奥さんにピアスを買ってくると言っていたから

慣れているのかと思ったけど、国内のデパートで買うのはまたちょっと違ったのかも。


「ペンダントなら君の旦那も気がつかないでしょ」って行ったけど

実はして帰ったとき「あれ?それどうしたの?」と聞かれてる。

「かずさんにもらった?」と聞かれたから「くれると思う?」と返したら

「くれないと思う」と笑ってた。

自分で買ったんだと思ったみたい。



彼と別れた後彼が行ったお店に行ってみた。

女性ばかりの売り場でここで買い物をしてくれただけで感謝の気持ちでいっぱいになった。

おそろいのピアスを見つけたので衝動買しちゃった。


ハンカチは早く洗えと怒られたけど

しばらくこのまま取っておこう。


まだ回想録が続いてます。

早く実時間に追いつかないとストレスがたまっちゃう。

がんばろう。
















いろいろ考えた結果彼の体調も万全じゃないことから

日帰りで行ける温泉地を選んだ。

お部屋に露天風呂の付いた一番高い部屋を予約した。

最初で最後だから特別と自分に言い訳をして。


彼からのメールに「気持ちは抑えても入ってしまう」と書いてあったので

「勘違いして困らせるといけないから全部演技だと思うことにする」と返信した。


初めてのちゃんとしたデートはチョット緊張した。


別の駅から新幹線に乗るというのでその間の20分分わがままになると脅したら

その日はわがままでいいですいう返事が返ってきた。


わがまま言えるほどリラックスできるかどうか解らないけど

何かわがまま言って見たいと思った。


当日彼が乗ってくる駅に着くまで本当に緊張した。

彼は私のリクエストの紺のスーツにプレゼントしたネクタイで来てくれた。

それから指輪ははずしてあった。

私も慌てて指輪をはずした。


ちょっと観光してお昼を食べた後予約の時間より早かったけど旅館に向かった。

やっぱり後1時間は掛かるというので結局坂をおりることになったんだけど

ヒールの高い靴を履いていたので下り坂で手をつないでくれた。

「おっぱいが当たる」とちょっとうれしそうに言った。


ミスドーで時間をつぶして旅館に戻るとお部屋の用意ができていた。

複雑な作りの旅館だったけど一番奥の一番上のお部屋はとても見晴らしが良く広かった。


「せっかくだから温泉はいるよね?」と彼が聞いたので

「恥ずかしいから大浴場に行く」とって隣部屋に行って着替えると

「なんだよココで良いじゃん」とちょっと不機嫌になった。


もしかしたらって思ってたけど

絶対に自分からはその気は見せないって決めていたので

彼の前で脱いだりする気はなかった。


大浴場は一番下の階だったので狭いエレベーターにのると

彼はいきなり抱きしめてキスをした。


理性に負けそうになるのをこらえて彼から体を離した。


お風呂から出ると彼が待っていてくれて

またエレベータの中でキスをした。

キスくらいいいか?と身を任せることにした。


部屋に戻るとさっき約束したとおり彼が足のマッサージをしてくれるという。

観光中ずっと足がつりっぱなしだったので「あとで俺がマッサージしてあげるよ」と言っていてくれたのだ。


私も今日のためにマッサージを習ってきて、彼にしてあげるつもりでいたので

先にお願いした。


足の裏からふくらはぎまで本当に丁寧にマッサージしてくれて

「もう死んでもいい」と思ったくらい。

昨日は一睡もしてなかったのでちょっと眠りそうになった。


彼のマッサージをするときオイルマッサージだったので浴衣がじゃまになった。

「脱いじゃえば?」といたずらっ子みたいな顔をして笑うので

彼の顔にバスタオルを掛けて脱いだら「暑いよ、見ないから大丈夫」と目をつぶって向こうを向いた。


マッサージがすんでホットタオルで彼の背中を拭いた後タオルを洗って部屋に戻ろうとしたら

彼がもう起きあがっていたのでふすまの影に隠れて「浴衣を取って」とお願いした。

「いいじゃんそのままで」とふすまをあけて抱きしめられた。


また長いキスをされ理性と本能が必死に戦っていた。


布団の上で長い間キスを繰り返し彼が言った。

「しないの?無理なら良いけど」と

「しない、本当は私だって抱かれたいよ、でも女の子はさお互いに気持ちがないとできないよ」と言うと

黙った。


体育座りをしながら少し話をした。


「今日のプランはいつ思いついたの?」

「借用書が届いたとき」と嘘をついた

本当はお金を貸すって決めたとき交換条件にしようと思っていたんだけどね。

私にお金を貸してって頼むのは自分勝手すぎるから私も自分勝手にしようって。


ちょっとだけ本当とチョットだけ嘘のことを混ぜて話した。


「一日デートがしたかったけど、あなたの体調が悪かったし、ストレスもあったみたいだったから

とにかくゆっくりして欲しかったの。お小遣い全部投入したんだよ。

マッサージも習いに行たし。本当に良い子だねぇ...」と言ったら

「ホントに良い子だ○○ちゃんは」

といって私をひょいと抱き上げ布団に寝かせた。

それから長いキスをしてぎゅっと抱きしめた。

もう止めらなかった。

止めたくなかった。


「俺今日やるき満々で来たんだよ」とエロい顔をして笑った。


私だって...と思ったけど言わないでおいた。

彼のエロい顔が好きだと思った。


長いセックスの後、彼はいそいそと仕事を始め

私はちょっと不満だったけどそばで見ていた。


食事の時間にお茶を入れたりご飯をよそったりするのも楽しかった。


食事の後また仕事をしていたので「腕枕をして」と頼むと

解ったといってまた布団を引いていくれた。

彼の腕枕でずっと話をした。


「この4年の間私のこと一度でも思い出したことある?」と聞くと

「何言ってんだよ、一度でも忘れたあるかどうか解らないよ」と言い返した。

嘘でもうれしかった。

帰る前にせっかくなので露天風呂に入ってから旅館を出た。


忘れないように必死で書いているので文体がおかしいけど

必死です(笑)
























それからお礼は利息じゃなくて何か他の物でもいい?と聞くとOKだというので

考えておくと言っておいた。


次の日に彼の口座にお金を振り込んだ。

その2日後に彼から借用書が送られてきた。


その内容を見た途端本当に怒りで体が震えた。

借用条件に利息が記載されていたから。


すぐ彼に電話をして「私の気持ち解ってるでしょ?お金で解決されたと感じて傷ついた」

と抗議。

彼は「利息はいらないというのは聞いたけど、お金を借りるのに利息を払うのは当然だと思ったから。

もう一つの条件はもちろん受け入れるつもりだよ」と焦っていた。


その日の夜仕事で会う予定が合ったので作り直した借用書を持ってきてもらった。


2週間後接待の席で彼にあう予定が合ったので30分早く待ち合わせをして

条件を言った。

「一日時間を作って、恋人のふりをしてつきあって」と。


本当は「奥さんを大事にしてね」と格好をつけるつもりだったのに最初の借用書をもらったときに

我慢するのはやめよう、自分の好きにしようと決めた。


掛かる費用も気持ちもいらないと付け足した。