池袋の夜学への途中、真夏の新宿御苑に立ち寄ってみた。
副都心線北参道駅で降りて千駄ヶ谷門から入園。
広い芝生の子ども広場にも猛暑のせいか人はほとんどいない。
前回の訪問は春の花見だった。
今回は、今までは外観だけだった「新宿御苑旧洋館御休所」(1896年創建)を見学することに。
その前に、一枚。
左手にある建物は管理事務所
旧御車寄の向こうにはミストもある涼しい温室が見える。
スリッパに履き替えて入館してパンフレットをもらう。
旧御食堂
旧御居間
当初は温室へ向かう渡り廊下への外廊下が内廊下(1922年)に。
半円形の廊下のデザインがいいね。
温室の手前から振り返る。
芝生の養生のため立ち入り禁止なのが残念
ヒマラヤスギの木陰に一人、暑いけど長閑な風景。
新宿門から世界堂経由で新宿三丁目駅へ。
伊勢丹の風格のある外壁はいつみても素晴らしい。
学生時代には体育会部員に着る学ランの指定店だった。
副都心線で池袋に到着の後は恒例の汗流し。
湯上がりで日陰を探しながら西口公園へ。
あの「IT Tower TOKYO」もほとんど完成したようだ。
夜学会場には開講30分前に到着
今月は2回目の明日館での学習。
今日の夜学のテーマはこれ。
テーマが、近代建築の三大巨匠(ミース・ファン・デル・ローエを入れて三代巨匠)の二人がテーマ故、参加予想の25名を大幅に上回る75名の参加となったため、会場はいつもの本館ホールから急遽FLWの弟子の遠藤新の設計した講堂(1927年完成)に変更となった。
FLWの作風を感じる遠藤新設計の講堂も素晴らしい教室だ。
当然このトートバッグで聴講。
以下は、当日の真面目な?学習メモ
年齢も20歳違い、生い立ち、経験もちがう二人。
◾️FLW(1867-1959):
アメリカ(ウイスコンシン)、ウイスコンシン大学マディソン校土木科中退、建築事務所から独立、1993年シカゴ万博日本館(鳳凰館)を見て日本に興味、プレイリースタイル住宅200件、浮世絵蒐集、1905年、1913年来日浮世絵大量購入、ドイツにて画集発行、タリアセン(学校+職場)方式、設計作品460点(未完731点)、世界遺産8件、日本人弟子(遠藤新、土浦亀城)
(1992年撮影)
ヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)
自由学園明日館講堂(遠藤新)
◾️ル・コルビュジエ(1887-1965):
スイス、時計文字職人の息子、画家出身、1955年訪日、作品75点(未完200点)、世界遺産17件(日本:国立西洋美術館)、日本人弟子(国立西洋美術館実施設計での前川國男、坂倉準三、吉阪隆正)
二人は1911年頃にトスカーナ(イタリア)に滞在していたので、一度は会っていたかもしれない(記録はないが)。
その後のコルビュジエの作風からFLWがドイツ時代に出版したFLW作品集(1910年)は見ていたと考えられる。
国立西洋美術館
次回は9月24日だがその前に8月の真夏の恒例のビヤテラスだ。

































