湯布院で隈研吾 | ロドさんの繪ブログ「一期一繪」

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団塊の世代のラストランナー。想い出深い海外駐在当時も振り返りながら「日本再発見」ということで国内あちこちのスケッチを織り交ぜて気ままに、「人生はFESTINA LENTE(ゆっくり急ごう)」

 

「東の軽井沢、西の湯布院」と呼ばれる湯布院の街は標高600mの盆地にあるので朝は冷える。

 

(もちろん50年前の修学旅行ではあり得なかった)13人の大宴会、離れの部屋での二次会の後の二日酔いでも、歳のせいか6時には目が覚めたが、男子部屋4人の他の3人はまだ寝ているのでそーっと部屋を出て一階に降りて別棟にある朝風呂へ。

 

温泉の最大魅力は何と言っても朝湯だ。露天風呂のやや熱めの湯と由布岳からの冷気がうまく相まって昨夜の酔いと記憶は徐々に消えていく。

 

朝食までの時間を利用して散歩に出かけてみたが、さすがに霧雨の降るこの時間は誰も歩いていない。

 

昨日とは違った寒い曇の下、畑の向こうの遠くに湯けむりがたなびく。

 

 

さて、湯布院二日目は、13人が車二台に分乗して、「やまなみハイウエー」で一時間ほどのところにある飯田高原経由時計回りで湯布院に戻ることに。

 

 

わかりにくい「ここの絵」(どうも観光地の地図は北が上でないのが多くて見辛い)

 

筑後川の源流に近い長者原のビジターセンターでの気温は2度、夜明け前の最低気温は寒すぎるマイナス10度だっただと!

 

 

老人たちには寒すぎるので先を急ぐ。

元外国航路の船長さんの船頭(先導)する車は舳先を北にとって県道621号を「九重夢大吊橋」へ。

 

 

私はここは2回目だし高所恐怖症なので渡らないと決めていたが、全員前期高齢者故なるトイレ休憩のためかはたまた安全運転のための時間オーバーで橋は端から見るだけ。先を急ぐ。

 

おかげで予定の12時には湯布院に戻れた。

寒いせいか由布岳がベレー帽をかぶっている。

 

 

湯布院が見渡せる「PIZZERIA 櫟の丘」で賑やかにピザ&パスタランチ。

 

 

 

湯布院駅前で解散の後、かねて気になっていた10/22にオープンしたばかりの現代美術館「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」 (CAMY)に行ってみた。

 

この建物は新国立競技場の設計者である建築界のノーベル賞と言われるプリッカー賞受賞の世界的に著名な建築家隈研吾氏の設計の建物である。

 

湯布院駅から徒歩で10分余り。由布岳が望める前日スケッチした大分川の近くにあって、湯布院の自然と街に融和した黒い焼杉の外壁が特徴ある建物だ。

 

 

 

 

 

この美術館は予約制だったのだが、運良く入れた。

 

 

丁寧なガイドが付いて館内をゆっくり見学。たった2つしかない展示室では他のビジターはいないのでエクスクルーシブな鑑賞ができるように配慮されている。もちろん撮影は展示室以外で且つ許可された場所だけ。

 

 

 

 

2階のラウンジからは屋上石庭「山是山」のすぐ向こうに由布岳が望める。

 

 

ガイドさんに勧められて反射由布岳を撮影。

 

 

最後にはお茶のサービス。

 

 

どこまでも和の世界だが、エントランスロビーは逆にモダンにしてあるらしい。

 

 

公園の機関車も黒だ。

 

 

休館日は隔週月曜日だったそうで、我々が訪問したのはたまたまその谷間の月曜日だったのは実に運が良かったんだな。横文字で言えばラッキー!?(どこかのマジシャンの真似)

 

私が地方で観た隈研吾設計の建物は、2011年11月に訪れた山口県下関市の川棚温泉にあった「川棚の杜」(川棚温泉交流センター)

 

 

そして、2012年5月に行った福岡県大宰府市の「スターバックス大宰府天満宮表参道店」だ。

 

 

いずれの作品も木をふんだんに使った斬新なデザインだ。

 

隈研吾スタバ

 

さて、そろそろ陽も傾いてきたので、16時過ぎの大分空港行きの高速バスで楽しかった湯布院の街を後にする。

 

 

よく歩いた旅の疲れを空港の足湯でほぐす。

 

 

実に気持ちい〜い!

これが無料とは、さすが「おんせん県」

 

ありがたみを感じながらしっかり時間をかけて癒した後の我が脚のなんと軽いことか!それこそ飛ぶような足取りで搭乗した飛行機が羽田に着いたのは9時前。

 

今回は熊本在住の夫婦組が企画してくれたが、次回、古希直前の2年後の幹事は我が家。

 

でも確実に二歳加齢しているのだから、「少年老い易く"策"成り難し」であるが、やはり、「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」