ロサンジェルス時代お世話になった日本料理店のオヤジさんが帰国して道修町に開店した店を飛び込みで訪ねた(遅かったせいか閉まっていた)帰り道、堺筋で偶然立ち寄ったバー「イル・バール」
BassのPale Aleをいただく。
Pale Aleの味が建物の雰囲気と合ってなかなかいい感じ。
気に入った。
2本目のPale Aleもいい味だ。
アールデコ風の天井も高くかなりこれは歴史がありそう。
早速お店の人に聞いてみる。
何と1930年(昭和5年)建造で当年82歳だとか。
ますます気に入ったのでトイレのついでに内部を拝見。
今は使われていない旧式のエレベーターの横に老舗時計店の名残の大時計がさりげなく置いてある。
ついでに、外に出て眺めてみる。
特徴ある無言のスクラッチタイルがお洒落な老紳士のようで実に渋い。
この老人の昼間の姿を見るのとスケッチの為に、小雨の中、翌日の昼再度訪問。
昼間とは全く違う雰囲気。
夜は気にもならなかった周囲の建物が、更につまらなく見えるのでこの建物が一層際立つ。
堺筋は御堂筋が出来る前は大阪のメインストリートだったとか。
交差する平野町通りとの角にあるこの時計店は行ってみれば「浪速の和光」ということになる。
因にこの建物は国の有形文化財として登録されている。
*このスケッチは小雨の中で傘を差してもらいながら描いたので、一部デフォルメされたり雨で滲んでいるのもご愛嬌ということで。