
まだまだ日本には変わらない素晴らしい風景がある。
「倉敷美観地区」は、40年ほど前岡山に住んでいたころ良く訪れた町だ。
JR倉敷駅からのアーケード商店街を抜けると、電柱、電線という無粋な文明は地下に隠されているので、空が広く感じられる。

そこは、一転して低い瓦屋根の続く江戸時代の天領の町並みだ。


夏の太陽も届かないほどの横道を抜けると、大原邸の前の倉敷川に出る。
向かいにエルグレコの受胎告知で有名な「大原美術館」
そしてその隣りにはこれも有名な「喫茶エルグレコ」

40年前に比べると蔦が一段と大きく広がり建物全部を覆っていて、建物の風格も増していい感じ。中に入ると全く昔のままの風景。



しばらく時間が停まった空間で涼を取った後、舟倉が並んでいた川端を下ってみる。
この風景は変わっていない。隅々まで「倉敷」がよく保存されている。

路地を抜けて「倉敷アイビースクエア」へ。

この建物は、旧倉敷紡績の工場建物を上手く残しながら、ホテルに改造した赤煉瓦が美しい建物。
1974年に開業した時は、入社2年目の岡山勤務で結婚した年でもある。
当時としてはなかなか斬新な発想の施設で、その後の各地の歴史建物の保存、活用のパイオニア的な事業だったと思う。



駅への道のどうしても描きたくなった倉敷らしい横道で立ち止まり、一枚。

美観地区以外の倉敷駅周辺の建物もやはり「倉」を意識したデザインになっている。
倉敷駅ビル、地下道やホームも「倉敷模様」


岡山駅に戻り、空港リムジンまでの時間に、昔独身時代に住んだ寮に近い西口奉還町商店街をぶらり。
そこで発見した新しいながらもかなりクラシックなカフェ「ONSAYA」でひと息。

岡山駅から空港までは、津山経由鳥取市へ続く国道53号を北へ約30分。
国道は倍の広さに拡幅されてはいるものの渋滞は想像以上。
広大なスポーツ公園や池田山の緑は懐かしいが、沿道の風景に当時の面影を探すのは難しい。
「岡山空港」も倉敷をかなり意識したデザインのようなので出発前に最後の一枚。
