トランプに投票しているのは誰なのか?アメリカ大統領予備選挙 | 国際法と国際政治から読み解く現在

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今回の選挙は、右翼サイド、左翼サイドの対決では、もはやなくなってきているといわれています

そのおおきな、要因となっているのが、共和党内で得票率トップできているトランプの存在です。

共和党内で、中道派つまり主流である党員の間では、トランプが大統領候補者になることを何としても阻止する必要があるとしているなか、
このまま、トランプが共和党の大統領候補者になる可能性は他の候補者に比べると十分にあります。

しかし、もし共和党全国大会で一位になれたとして、

そのあと、民主党のクリントン(サンダース)よりも支持をえられるような候補者になるのでしょうか。

そもそも、誰がこれまでにトランプの得票率を支えてきたのでしょうか??

それは、白人の低所得層や低学歴の人々だそうです。

よって、黒人やラテン系の票を多くしめている州で多くの支持を得ているクリントンに比べる彼は、それらの州で弱点となります。

The 2016 ANES Pilot Studyの1月に行われた調査によると


トランプ氏の人種別支持率



0 (とても悪印象、不支持) to 100 (とても好印象、支持).

基本的に多くの人がトランプ氏を支持していませんが、一部の白人が高い支持をしているのがわかります。


また、2012年の選挙ではオバマ大統領は、黒人の90%以上を得ました。


ヒラリー氏の人種別支持率



0 (とても悪印象、不支持) to 100 (とても好印象、支持).

オバマ大統領ほどではないですが、彼が同じ土俵に立たなくなった今、ヒラリーが黒人からの高い支持率
得ているのがわかります。
それにくらべ、白人の間では、トランプよりも支持をしない率が高く、支持率も極めて低いことから、
白人には不人気であることがわかります。



このグラフは、
世論で、あきらかになる、大統領選挙におけるレイシズムの現状といえます。

白人の黒人に対する嫌悪感=トランプへの支持

になっていることがわかります。


一部のアメリカ大統領選挙専門家は、
もし、トランプ対ヒラリーとなった場合のあらゆるシナリオを考えているようで、

このような最後まで予想できないアメリカの大統領選は私のような外国人もみていてわくわくします。


次回も、異なる視点からアメリカ大統領選挙を分析した記事を更新したいと思います。