今回の大統領選挙は今までで一番人種の多様性をもつ選挙となるでしょう。
とりわけ、3月の1日にあった、スーパーチューズデーでは黒人の票が影響力をもつ予備選挙なる州が多く占めます。
2014年の Pew Research Center の分析によると、スーパーチューズデーにあたる12州のうち5州の予備選挙の投票率の15%を黒人が占めるとされています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160306/02/internationallawpolitics/50/05/p/t02200137_0800049913584996431.png?caw=800)
ジョージア州やアルハンブラ州の31%,26%が極めて、多くのの投票枠を占めてます。(ヴァージニア、テネシー、アラスカ州に加え)
1990年代以降、米国南部の地域では、黒人の人口が南部以外の州に比べておおよそ二倍近く増加しています。歴史的には、1910年から1970年までは、グレードマイグレーション(the Great Migration)といわれ、米国北部に裕福な暮らしを求めて600万にもの黒人が南部を去ったのですが、それ以降、社会情勢の悪化から、彼らは改めて、南部での生活に戻るようになっていきました。
上記の5州の民主党有権者の黒人の割合はヒスパニックの割合を大きく上回ります。
例えば、ジョージア州では、約30万人のヒスパニックと18万人のアジア系民主党有権者に対して、220万人の黒人民主党有権者がいます。2014年の調査では、黒人の約80%、ヒスパニックの約56%、白人の40%が民主党をしめています。
ヒスパニック系の有権者は、コロラド州やテキサス州で多くの民主党員の割合を示しています。例えば、テキサス州では
28%をヒスパニック系が占めており、それは黒人民主党有権者のおおよそ二倍にあたります。
コロラド州では、ヒスパニック系が2008年民主党員の約13%から2015年には15%近くに増えているのです。
ヒスパニック系のほとんどが、民主党を支持していますが、これらの州では、以前と黒人が投票率の割合で影響力を持っています。
スーパーチューズデーに当たる州の中でも、とりわけ白人が投票率の割合を多く占める州があります。ヴァーモント州とミネソタ州では95%、88%の投票率を白人が占めます。
スーパーチューズデーの州でアラスカ州はネイティヴアメリカンが多く占める例外であるとされます。