皆さま、こんにちは。
病気の根本治療を追求した結果、産婦人科医からトラウマセラピストに転身した医師、矢崎智子です
先日、オーストラリアはシドニーにて行われた、内的家族システム(IFS)の公式トレーニングのレベル2を修了し、日本に戻ってきました。
去年の7月から、レベル1と2で計4回、オーストラリアに行って、トレーニングを受けてきました。
今回も、いや〜、本当に濃かったです。
Level 2のトレーナー、イスラエルから来た才色兼備なEinat先生と
内的家族システム(IFS)のセッションをしたり、教えたりする時に、唯一、必要不可欠なこと。
それは自分が「Self」の状態でいることだ。
Selfとは、パーツ(副人格)ではない、私たちの純粋な在り方だ。
人々や自分自身に対し、純粋な慈愛(思いやり)や理解、好奇心、優しさ、強さ、明晰さ、ジャッジしない偏りのない見地、などを持ったその状態でいる時、私たちははじめて、固い防御の壁をとり外し、私たちが長いあいだ隠して隠して、ないものにしてきた、本当に傷ついた私たちの脆弱な部分を、さらけ出すことができる。
こんな自分は見たくもないし、感じたくもないと、自ら追放した部分だ。
自らの深い闇の奥底から、絞り出るように出てくる彼らの声を聴くとき、自分の中に巧妙に隠され続けてきた深い悲しみや、怒りや、憤りや、絶望感や、無価値感などの、感じるのがとてもつらい痛みを、私たちは感じることになる。
それを受け取るのは、勇気のいることだ。
だけれども、外の世界の誰かや何かに、救いを求めても求めても救われなかった彼らを、純粋な愛とあり方で自ら救い出すことができたとき、そこには大きな癒し・変容が起こる。
そして、生き延びるために、多くのパーツが、感じていると生きているのがつらくなる痛みから「私というシステム」を守ってきてくれたことに、純粋な感謝を感じられるようになる。
それは、私というシステムが変化して、それまでの世界に向かって防御するあり方ではなく、より全体となって純粋な愛や喜びというあり方にシフトする瞬間だ。
日本人チーム!左から、Miki Butler Morimotoさん、私、Einat先生、後藤ゆうこさん。
Mikiさん、ゆうちゃん、私の拙い英語をサポートしてくれて、ありがとう!
全員ではないかもしれないけれど、私たち人間は、本当に、たくさんの痛みを抱えている。
その痛みを感じないようにして、なかったことにすることは、とても簡単で私たちがつねに無意識にやっていることなのだが、大きな代償を伴う。
そして、病気や症状は、そのうちの大きな一つだ。
病気の症状の多くは、(何らかのもっともな理由があって)「その人自身をを守るために」起きている。
私たちは、育ってきた環境に適応した形でそれぞれ固有のシステムを発達させるが、病気を持っている方々のシステムは、一人一人また特別にユニークだ。
時に気が遠くなるような気分になることもあるけれど、これからもきっと、さらなる畏敬の念と好奇心を持って、私はそれらに向き合っていくことだろう。
Einat先生と、オーストラリアのIFSのリーダー、Simon !
修了後の打ち上げ!ビールがうまい(笑)
病気の根本治療を25年間追求してきた医師が、ACE研究についても語る、「患者様のためのIFS(内的家族システム)講座の第3期(水曜夜)」を、4月から開催します!
患者様のためのIFS(内的家族システム)講座
(第3期・水曜夜)
〜症状を通して体と対話し、セルフ・コンパッションに目覚める〜
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200306/14/internalfamilysystem/5b/b5/j/o1754117114723831759.jpg?caw=800)
(2020年)
第1回 4/8 (水)
第2回 4/15 (水)
第3回 4/22 (水)
第4回 4/29 (水)
第5回 5/13 (水)
(*第5回だけ一週飛びますのでご注意ください)
第6回 5/20 (水)
いずれも20時〜22時
料金38,000円
どなたでもご参加可能です。
詳しくはこちらをご覧ください↓
内容は、IFSのみならず、ACE(小児期逆境体験)研究や、トラウマ・PTSDの脳科学、愛着障害などの話題もカバーしています。
内的家族システム(IFS)についてはこちら
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