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インテルメッツォ日記〜その後

京王線仙川にあった小さなオーセンティックバーの元マスターが振り返るちょっと粋な日々

少し前に公開された映画ですが、最近「ツナグ」という邦画を見ました。
いい年して終始号泣してしまいましたが、そろそろ人生の着陸のアプローチに差しかかり思うところのたくさんある映画でもありました(主に親孝行してないなぁとかですが(^^;;)

ツナグの仕事は死んでしまった誰かに一生に一度だけ会わせることのできる仲介役。
依頼者は自身が背負っている伝えられなかった思いや後悔を死者に伝える。死んでからではあまりに遅いのですが…。

バーでは、お客様の感情を目の当たりにする場面がたまにあります。

深く関わる事はありませんが、静かに心で感じる必要はあると思っています。そんなサービスマンになれるように日々精進していきたい。改めて思うようになれた一本でした。

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あっという間に9月に入りました。
いよいよ味覚の秋ですねぇ。

当店にはミキサー(バーではブレンダーと言います)が二台ありますが、今日はまた新しいブレンダーを買ってしまいました(^^;;。
バーテンダーの宿命なのか単に飽きっぽいのかわかりませんが、ちょっとでも使い勝手の良さそうな道具には惹かれてしまいますね。

今年も秋の新作、作りますよ〜
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ちょっと自慢になるかも知れないが、僕はうちのスタッフふたりにはそれなりに好かれていると思う。ふたりとも旅先のお土産は忘れずに買ってくるし、何をするにも付き合いがいい。暇だと直ぐに帰しちゃう金にならないバイトなのにまことにありがたい。もっとも、彼らが好きなのはこの店の「在りよう」なのだとは思うが。


昨夜はなぜか音楽や映画を生業とするお客さまが大半を占め、当店らしい一夜だった。

スタッフのふたりも声優と美大生だ。

ここで唯一無二の素晴らしいお客さまから思いっきり新鮮な刺激を受けて欲しい。心からそう思う。お金に換えられない価値を彼らはきっと分かっている。
蝶が春の空に飛び立つその時がくるまで彼らの成長をこの目でしっかり見届けたいと思う。
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深夜、近所のバーでスマホをいじっていたらSMAPの解散速報が流れてきました。
オリンピックも前半戦が終わり、お盆はこの話題でもちきりでしょう。

よく「酒場では野球と政治と宗教の話は喧嘩の元だから御法度ですよね?」とお客様から訊かれます。そんな時私は「別にどうでもいいんじゃないんですか」とお答えします。少なくとも当店にはそんなことでムキになって怒るような人なんていないですから喧嘩の起こりようがありません。
十人十色、百人百様。バーは職業も年齢も違う色んな人たちが皆「最善の」選択をしている交差点。いろんな他人から刺激を受けらる場所であることを願って止みません。

それにしても、ガンバレ!SMAP!
当店では下記の日程で白州蒸留所見学ツアーを開催いたします。参加ご希望の方はお早めにお申しつけください。
9月22日(木/祝日)
AM8:00仙川駅集合
定員10名
参加費5000円(交通費+入場料)

さてリオ五輪の真っ最中ですが、当店でもリオ五輪に因んだお酒をご用意しています。
その代表が「カイピリーニャ」というブラジルを代表する国民的カクテルです。
ブラジル人でカイピリーニャを知らない人はいません。ブラジルの地酒であるピンガという蒸留酒を刻んだライムとクラッシュアイスの中に沈めてストローで飲みます。アルコールはちょっと強めですが、灼熱の太陽の下で飲むと美味しいカクテルですね。

当店は今年で11年目オリンピックも今回で3度目です。今の時代4年に一度というオリンピックも長いし、当店の11年というのも(諸先輩たちから怒られるかもしれませんが)長い。
半年ほど前から近所のバーの仲間を集めて「親睦会」という名の飲み会をするようになりました。まだリアルバーのみの8店くらいの集まりですが、オリンピックの個人種目の選手たちのように「ライバルなんだけど仲間」というような健全な関係を広めていこうと皆で考えています。今は飲んでるだけと言えば飲んでるだけですが(笑)、ゆくゆくは地域や社会に何か貢献できると良いなと個人的には思います。齢もとってきたので、そういう活動もこれからして行きたいと考えています。

 
  


お客さまや同業の仲間の皆さんからすごい量の花、プレゼントを戴きました。ありがたい思いでいっぱいです。
 10年前のスタッフをはじめ、以前ここで勤めてくれた元スタッフの皆さんにもお手伝いいただきました。誠にありがたい気持ちでいっぱいです。

皆さまありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
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サービス業を特に自営でやっている方が「お客さまの喜んでいる顔を見るのが一番嬉しい」と言っているところをよくテレビなどで観ます。あれを「またまたぁ~」と、斜に構えて観ている方も多いかも知れませんが、あれは意外と本心だと思います。

私はお金を稼ぐために仕事をしていますが、それよりも大切なものがあると信じて仕事をしています。
例えば自分の店もそうですが、お客さまを他の飲食店に紹介してその店の人から「マスター、ありがとうございます」と感謝されると、すごく自分がいいことをした気分になります。
なんてことのない日常風景ですが、こういうことがとても大切だと。決して損得ではない。そしてこういう経験の積み重ねはいつか必ず自分のところに跳ね返ってくるものです。
これを「教え」として実行するのか、自発的に心からそうしてるのかには大きな違いがあります。そして雇われ従業員よりも自営業者の方がそのことをよく知っているような気もします。

春は始業の季節。もし自分で何かをやりたいと思っている方のエールになればと僭越ながら思います。
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クウネルという雑誌が最近リニューアルしたことによりAmazonの読者レビューでちょっとした炎上を起こしています。
炎上というとネガティブな印象を持たれるかもしれませんが、そこに書かれているのはリニューアル前の読者がいかにクウネルを愛していたかという数々の愛おしい文章です。

変わりゆく時代の流れに乗って、効率的に経済的成功を勝ち取ろうとする均一で前向きな社会の要請には、時に無力感と脱力感を感じることがあります。
オーセンティックバーも今は昔、時代に逆行するフォーマットです。決して儲かる業態ではありません。
当店も時流に乗ってチケット制の激安スタンディングバーにしようと何度思ったことかわかりません。

それでもここがINTERMEZZOという名前である限り、今のまま変わらずにいることが陰で支えていただいている本当の顧客の皆さまに対する誠意だろうと思っています。
日々丁寧に淡々と仕事をして、それでダメなら一旦死ねばいいだけのこと。
当店のリニューアルオープンは恐らくありません。
http://www.amazon.co.jp/nel-%E3%82%AF%E3%82%A6%E3%83%8D%E3%83%AB-2016%E5%B9%B4-03-%E6%9C%88%E5%8F%B7/dp/B019P1VY1S/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1455552803&sr=1-1&keywords=%E3%82%AF%E3%82%A6%E3%83%8D%E3%83%AB






ベッキーが不倫したそうですが、どうして世間はそんなに騒ぐのでしょうか?不思議です。
私たちは他人の立場に立つという良い習慣がある一方で他人の個人事情にやたらと関与したがる癖があるように思えてなりません。これは悪いことです。
さて、誤解を怖れずに言うと私はバーカウンターの目の前のお客さまがどのような方なのかについて特に興味を持っておりません。だから一度来たお客さまの顔も結構忘れます。
一般的に来店されたお客さまのことを覚えていることがサービス業では「良い行い」とされていますが、バーに関して言えば忘れることもある意味気遣いだと私は思っています。もちろん興味をもっていただきたい方にはそのようにしているのですが…。
近年SNSの浸透などで表面的な個人情報はいとも簡単に手に入るようになりました。私個人の情報もネットで簡単に手に入ることでしょう。反面、この近くて密度が高くて息苦しい社会を「便利になったけれど面倒臭くなった」と感じている人もまた増えたのではないでしょうか。

「ヒト疲れ」した人の一服の止まり木の役割がバーにあるのだとするなら、お客さまとは適度な距離を保つことがここでのおもてなしなのではないかと今の私は思っています。
 
  
駅を出て家路を歩くと金木犀がうっすら香ってきます。思わず深呼吸をすると秋風が小さな金木犀の花を落とす。...

カクテル「楊貴妃」。
この世にも美しいカクテルのベースは桂花陳酒。桂花(金木犀)を白ワインに3年ほど浸漬して作る中国の伝統酒です。今でこそ安価に出回っていますが、起源をたどれば玄宗皇帝が楊貴妃のために作らせた特別なお酒。当時一般に出回ることのない秘酒中の秘酒でした。

楊貴妃はライチが大好物でした。ライチの原産地は雲南省のタイ国境辺り。楊貴妃はライチを北の都、長安まで遥々運ばせたといいます。

カクテル「楊貴妃」は、桂花陳酒をベースにグレープフルーツジュース、ライチリキュール、ブルーキュラソーを加えシェイク。

淡いチャイナブルーは楊貴妃がまとう羽衣のようです。

 今日から10月。金木犀の香る「楊貴妃」をとうぞ。

BAR INTERMEZZO (京王線仙川駅 仙川商店街)
東京都調布市仙川町1-12-51 フジトビルB1F
03(3305)0023
OPEN:19:00

 
  

Intermezzo(インテルメッツォ)さんの写真