インテルメッツォの尾形です。「マッサン」はいよいよ山崎蒸留所からウィスキーを出荷することになりました。
このウィスキーは今も現存するのでしょうか。答えは同じ仕様ではありませんが、「サントリーホワイト」の名前で受け継がれています。
発売当初は「白札」と呼ばれていました。
本場スコッチウィスキーと他のウィスキーの大きな違いは燻煙香(スモーキーフレーバー)が強いということ。西川きよしの会社の株主総会で振る舞われたスコッチウィスキーも「煙臭い」と散々な言われようでしたが、寿屋がこ...の「白札」を発売した当初もこの独特の香りは受け入れられませんでした。
しかしスコットランド国民にとってこの燻煙香は母国の大地の香りです。
この燻煙香はピートとよばれる泥炭(草炭)を燃やしたときに発生する煙によってもたらせれます。土地が痩せているスコットランドの原野では一面にヒース(荒れ地に咲く野草一般のこと)が群生し、これが泥炭の元になり、昔から燃料として使われていました。
エリーが相武紗季ちゃんの嫁入りのときに渡したハンカチにはヒースの花柄の刺繍が施してありましたし、スコットランドが舞台のE・ブロンテの小説「嵐が丘」ではヒースの花が象徴的に描かれています(主人公の孤児の名前もヒースクリフでした)。ロンドンのヒースロー空港もこれに由来しています。
ヒースの花の中にエリカと呼ばれるものがありますが、これはウィスキーベースのカクテルの名前にもなっています。もちろんウィスキーはスコッチを使います。スコットランドとヒース=ピートは切っても切り離せない関係なのです。
スコットランドに留学し、心底スコットランドのウィスキーにほれ込んだマッサンのウィスキー造りにとってこのピートの香りは極めて重要だったことでしょう。後にニッカの蒸留所を北海道余市に造った時も気候風土がスコットランドに似ていることはもとより、近くの石狩平野でピートが採取できたことも大きかったとされています。
だからピートの香りを「煙臭い」と一蹴されると、短気なマッサンは内心腹立たしい思いをしていたのではないかと思います。
マッサンは本物を造ればいつかは分かってもらえると信じて疑いませんでしたが、鳥井は今の日本人の舌にあったものを売りたい思っていました。皆が皆最初からマニアではないということを鳥井はよく分かっていました。
ちなみに、この顧客の頭打ちはいつの時代のどの国にも見られます。日本ではウィスキーの等級分け(原酒の混合率によって1級~3級に分けられること)があった時代も常に原酒の混合率が0%でもよかった3級ウィスキーが売れましたし、今だってバランタインもジョニーウォーカーも1000円ほどの廉価品が圧倒的に売れます。それは本場スコットランドでもヨーロッパでも同じです。
いずれにせよマッサンも鴨居の大将もウィスキーを日本に広めたいという気持ちは一緒でした。・・・二人とも揃って頑固者でしたが・・・。
※ウィスキー蒸留所で使用するピートは当店にもあります。興味のある方はお声掛けください♪
※写真は右から:カクテル「エリカ」、サントリー白札(復刻版)、ヒースの原野
このウィスキーは今も現存するのでしょうか。答えは同じ仕様ではありませんが、「サントリーホワイト」の名前で受け継がれています。
発売当初は「白札」と呼ばれていました。
本場スコッチウィスキーと他のウィスキーの大きな違いは燻煙香(スモーキーフレーバー)が強いということ。西川きよしの会社の株主総会で振る舞われたスコッチウィスキーも「煙臭い」と散々な言われようでしたが、寿屋がこ...の「白札」を発売した当初もこの独特の香りは受け入れられませんでした。
しかしスコットランド国民にとってこの燻煙香は母国の大地の香りです。
この燻煙香はピートとよばれる泥炭(草炭)を燃やしたときに発生する煙によってもたらせれます。土地が痩せているスコットランドの原野では一面にヒース(荒れ地に咲く野草一般のこと)が群生し、これが泥炭の元になり、昔から燃料として使われていました。
エリーが相武紗季ちゃんの嫁入りのときに渡したハンカチにはヒースの花柄の刺繍が施してありましたし、スコットランドが舞台のE・ブロンテの小説「嵐が丘」ではヒースの花が象徴的に描かれています(主人公の孤児の名前もヒースクリフでした)。ロンドンのヒースロー空港もこれに由来しています。
ヒースの花の中にエリカと呼ばれるものがありますが、これはウィスキーベースのカクテルの名前にもなっています。もちろんウィスキーはスコッチを使います。スコットランドとヒース=ピートは切っても切り離せない関係なのです。
スコットランドに留学し、心底スコットランドのウィスキーにほれ込んだマッサンのウィスキー造りにとってこのピートの香りは極めて重要だったことでしょう。後にニッカの蒸留所を北海道余市に造った時も気候風土がスコットランドに似ていることはもとより、近くの石狩平野でピートが採取できたことも大きかったとされています。
だからピートの香りを「煙臭い」と一蹴されると、短気なマッサンは内心腹立たしい思いをしていたのではないかと思います。
マッサンは本物を造ればいつかは分かってもらえると信じて疑いませんでしたが、鳥井は今の日本人の舌にあったものを売りたい思っていました。皆が皆最初からマニアではないということを鳥井はよく分かっていました。
ちなみに、この顧客の頭打ちはいつの時代のどの国にも見られます。日本ではウィスキーの等級分け(原酒の混合率によって1級~3級に分けられること)があった時代も常に原酒の混合率が0%でもよかった3級ウィスキーが売れましたし、今だってバランタインもジョニーウォーカーも1000円ほどの廉価品が圧倒的に売れます。それは本場スコットランドでもヨーロッパでも同じです。
いずれにせよマッサンも鴨居の大将もウィスキーを日本に広めたいという気持ちは一緒でした。・・・二人とも揃って頑固者でしたが・・・。
※ウィスキー蒸留所で使用するピートは当店にもあります。興味のある方はお声掛けください♪
※写真は右から:カクテル「エリカ」、サントリー白札(復刻版)、ヒースの原野