三つ指ついてお辞儀はやっちゃダメ! | 渡邊優子のハッピーワークスタイル

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ワークスタイル・アドバイザー

マナー講師の渡邊優子です http://intermanner.com/


三つ指をつく。

奥ゆかしい日本女性を象徴する美しいお辞儀。
・・・と思っていませんか?

実は、大間違い!
この三つ指をついてのお辞儀、心のこもったお礼やお詫びの際は絶対にやってはいけません。
武家のしきたりを今に伝えるお作法の流派、小笠原流では「最もお行儀が悪いお辞儀」とされています。
茶道でも、舞でも、三つ指をついて深々とお辞儀をする仕草は存在しません。

深いお辞儀をするときは、膝の前で手をハの字に置き、全ての指、または手の平全体を床につけます。


辞書によると
☆三つ指をつく
三つ指を軽く床につけて、ていねいに礼をする。「―・いて迎える」

☆三つ指
親指・人差し指・中指の3本の指。また、その3本の指を床について、ていねいに礼をすること。


とありますが、えっ!?薬指と小指を床から上げるの??と驚きました。どう考えても不自然です(゜o゜)


日本舞踊では、お辞儀をする前に一呼吸おくとき指先を床につける仕草があります。
また、茶道では最も浅い、軽いお辞儀の場合は指先だけを床につけます。
こういうとき、長い指、つまり人差し指、中指、薬指の3本または小指を含めた4本の指先が床につきます。
(流派によって違ってたらゴメンナサイ)
コレなら自然で美しい姿勢ですね(^^)



三つ指は辞書には丁寧なお辞儀とあるのに、現実には丁寧ではない。不思議な事態。

私の結論!
三つ指をつくは=正座をして控えめに、丁寧にお辞儀をする動作の例え。本当に指を三本だけ畳や床につけることではない。

これでご納得いただけましたでしょうか(^^)?

とにかく、心を込めてお礼やお詫びをする際、頭が下がっている間は、全ての指
を床につけるようにしましょう。


その他のお辞儀についてはこちらをご覧下さい。

デキるビジネスパーソンのお辞儀

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