先月はインテリアカーサにあるお宝部屋の秘密をご紹介しました。お宝部屋には、ヨーロッパで行われる世界的なオークションで落札したヴィンテージ家具など、貴重な家具が並んでいます。
特にフィン・ユール100周年を記念したオークションでカタログの表紙にもなったNo.45は、「世界で最も美しいアームを持つチェア」として知られています。
このアームはフィンガージョイントという木組みからなり、作るにも直すにも高度な技術が必要です。
ほとんどの家具は接着剤や釘を使わずに作られているため分解できますが、元通りの美しさを保って復元するというのが難しく、その技術を持つ人は少ないと言われています。
確かに年代物の家具の修繕は難しいのですが、その高い復元技術を持ち、フィン・ユールなど北欧の多くの家具デザイナーから世界で唯一リプロダクトを認められた会社が飛騨高山に存在します。
飛騨高山の「キタニ」は現在、本国でも製作されていない北欧名作家具をライセンス生産しているのです。
さすがは日本の技術。
デザインの復刻のみならず、厳選した良質な木材と日本の技法を組み合わせ、オリジナルの素晴らしさが守られ続けています。
ヴィンテージとは元々ワインにのみ使われていた言葉。
長く熟成されて、より美味しくなったワインをヴィンテージワインと表現していましたが、今は年代物の楽器や衣料品、家具など、時を経て味わい深くなった様々な物に使われています。
世界的に評価の高いヴィンテージ家具を、今の時代も受け継いでいるのが日本の会社というのはとても誇らしいことですね。
