2024年5月29日(水)~31日(金)、東京ビッグサイト 東ホール 4-6で「オルガテック東京 2024」が開催されました。

公式WEBサイト:https://www.orgatec-tokyo.jp/

 

「オルガテック東京」とは、ドイツ・ケルンで70年の実績を誇る、オフィスおよびファシリティの国際専門展示会「オルガテック」の日本版で2022年から開催で今回で第3回目の展示会です。

 

「オルガテック東京 2024」には、日本および世界の国と地域から160社を超えるトップブランドが一堂に会し、次世代へとつながるアイデアとインスピレーションを創出します。

 

今回の「オルガテック東京 2024」は過去の2回の開催より2倍の来場者があったのでは、と感じるくらい多くの来場が3日間すべての日にあったみたいです。

 

本当に来場者方が多くて写真を撮るのがたいへんで、来場者の波が一度引いたときにさーと撮るということが何度かありました。

 

それでは「オルガテック東京 2024」の会場の様子を紹介していきます。

 

今回ご紹介する会場は、創業71年、レストラン・ホテル・オフィスなど多業界に家具を納入する福岡の業務用家具メーカーの株式会社ADAL|アダルです。

 


アダルの展示会場は「ORGATEC TOKYO Awards」にて準グランプリを受賞しました。

 

昨年に引き続き、2年連続の受賞です。

 

ブース材料に家具の内部材を使用し、78%以上を再び自社工場で再利用するという独自性のあるサステナビリティが高評価されました。

 

アダル会場の全体です。壁面に一周してこの素材が張られています。

 

ブース装飾で使用した家具素材は、展示会終了後には再び家具製造に活用することで、展示会における大量廃棄物発生の課題に取り組みます。
 

それでは家具の内部材とは何でしょう?

 

こちらの壁面を一瞬見たとき、合皮のボタン締め布団張りかと思いましたが、触ってみたら、なんとウレタンフォームでした。

 

ウレタンフォームとは家具のソファーや椅子のシートの中に使われているクッション材です。ウレタンフォームとは簡単にいうとスポンジです。


私たちの普段の生活でよく目にするウレタンフォームは、台所用スポンジではないでしょうか。

 

 

「『限られた資源のなかで、広く流通する素材を用い、美しく独創的なデザインを生み出す』ということは、持続可能性が叫ばれる現代にも通じる考え方」の1970年代にスペインで注目された建築家、ミゲル・フィサク氏の作品「Pascual de Juan House」からインスピレーションを受けたデザインだそうです。

 

アダルのブースには中央建屋に家具内部のクッション材として一般的に使用される「スラブウレタン」を素材そのままの状態で使用し、壁面材として活用。

 

 

大きく弧を描いた形状の壁面クッション材をボタン締めにする事で柔らかさを表現し、思わず触れてみたくなるブースでした。

 

 


会場には今年のミラノサローネに出展し、各賞を受賞した国産い草の家具「SAKYU」を展示

 

・【ミラノサローネ2024】①「サローネ国際家具見本市 会場全体」 第62回ミラノサローネの様子を紹介

 

 

 

今年、イタリア・ミラノで開催のミラノサローネに初デビューしたADAL|アダルは、「オルガテック東京 2024」でも注目の的でした。