国立新美術館(東京都港区六本木)にて開催中の、「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」展に行ってきました。

 

今年の東京は11月初旬でも連日20度越えですが、風はさわやかで秋めいてきました。

 

国立新美術館の展覧会観覧は久しぶりです。

 

「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」展は、国際的にも高く評価されている現代美術家、大巻伸嗣氏の個展で、国立新美術館の天井高8m、2000㎡にも及ぶ、柱の無い大きな展示室で無料で観覧できる展覧会です。

 

 

 

 

 

 

 

 

明滅する巨大な壺型の構造物インスタレーション《Gravity and Grace》(2023)が展示されている会場は、ワイドが8メートルくらいで奥行きが50メートルくらいでしょうか・・・とにかく奥行きのある広い会場で、入り口付近で観覧すると作品が小さく見えて、だんだん歩いていくと巨大さがわかります。

 

 

 

 

 

 


壺の紋様に世界中の様々な文化が表現されており、見る角度によって表情が変わり、壺の内部に設置された回転しながら上下する発行体によって照らされた紋様の影が、会場の壁や天井にも映し出されて空間全体が作品のようでした。

 

 


内覧会トークイベント時の大巻伸嗣氏

 


別会場では作品の構想スケッチも展示

 

 


《Liminal Air Time-Space  真空のゆらぎ》(2023)
 

この会場は壺型の構造物インスタレーションの反対側の面を使っていて、こちらはワイド50メートルくらいの横長の展示で、薄いポリエステル布を強風(扇風機による)であおらせている作品です。観る人の感じ方で違ってくるのかもしれませんが、この作品は夜の海を連想させ、海岸線の寄せては返す波のようでもあり、大海原に浮かぶ客船の船上からみる波のようにみえ、強風を起こさせるための扇風機の音が波の音に聞こえてとてもリアルな感じがしました。

 

 

 

身体中で感じることができる大型インスタレーションです。難しいことは考えず自分なりの鑑賞でアートを感じ取ってください。

 

2023年12月25日(月)まで開催していますので、お近くにお越しの際は是非立ち寄ってみて「真空のゆらぎ」を大空間で感じてみてください。

 

【フォト・レポート】国立新美術館「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」 >>>>

 

【開催概要】
会期:2023年11月1日(水)〜2023年12月25日(月)
会場:国立新美術館
住所:東京都港区六本木7丁目22−2 
展示室:国立新美術館 企画展示室2E
時間:10:00〜18:00※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
休館日:火曜日
観覧料:無料