自由が丘近くに撮影用のスタジオがあり、撮影中はカメラマン、スタイリストさん以外のわれわれ片付け要員はさほど用事もないので、その合間に近くに桜名所があると聞いて花見見物に出掛けました。

 

伝統的な理学系、工学系に加え、情報系、バイオ系、社会・経営系など、理工系総合大学で著名な東京工業大学の広大なキャンパスの中にはこんなにすばらしい桜並木があります。

 

国立大学はキャンパス内に入ることができますので、ゆったりと花見散歩をしてみました。

 

卒業生たちからの寄贈で1950年に植樹された本館時計塔前の広場のみごとな桜並木です。

 

東京工業大学には、大岡山キャンパス、すずかけ台キャンパス(横浜市緑区長津田町)、田町キャンパス(附属科学技術高等学校)と3つのキャンパスがありますが、ここ大岡山キャンパスが敷地面積244,643㎡とかなり広いです。

 


 


 


 


2006年に全体にウッドデッキも敷き詰められて景観も美しい広場です。



こんな幹をみると桜の木を長く美しく維持するのはむずかしいのだとつくづく感じますが、全体はよく手入れされています。

 





 

THE日本大学ランキング2023によると東京工業大学は、4年連続首位の東北大学、2位東京大学、3位大阪大学につぐ4位の超難関な大学です。

優秀な大学で旧帝大(大東京大学、京都大学、名古屋大学、東北大学、北海道大学、大阪大学、九州大学)の名をよく聞きますが、この東京工業大学は旧帝大には入っておらず、なんと前身は日本最初の工業教育機関である東京職工学校を母体とします。

工業立国を模索する明治政府が、専門技術の素養を備えた優れた職工長・工業教員の養成を目的に設立した大学なのです。

2000年には卒業生の白川英樹工学博士がノーベル化学賞を受賞、2016年に本大学の教授であるノ大隅良典教授がノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

 

また、卒業生では著名な建築家の方も多く、清家清氏や篠原一男氏、坂本一成氏、塚本由晴氏などが名を連ねます。

2024年度中には、東京医科歯科大学との統合を予定しており、統合後の新大学名称は東京科学大学(とうきょうかがくだいがく、英語: Institute of Science Tokyo)になるとの事。


春休みで午前中だったせいか、人も少なくて穴場な桜スポットです。これを毎日見ることができる学生さんたちは幸せです。

 

本当に美しいさくら並木。これからどれくらいの満開の美しい桜をみることができるかわかりませんが、いつまでも美しい桜を見続けられたらいいなと思いました。