京阪電車では、10月1日に運賃改定を実施します。

区間によって、10円から60円の値上げ。

利用者が減り続けてるのもあるが、昨今の値上げラッシュによる、従業員の労働条件、生活の改善が主たる目的と思われます。

京阪電車は、淀川の向こう(阪急電車、JR西日本、新幹線も含めればJR東海も)に比べ、グループ全体が明らかに弱く劣勢な状況なのは明確。

淀川向こうの電車のほうが労働条件も生活も良ければ、京阪の従業員もアホらしくなりかねないし、新卒や中途で募集してもみんな川の向こうに行ってしまいそうな流れです。


値上げで増収が見込めそうな場所は、他に競合の無い萱島から中書島までの区間の絡み、ひらかたパーク、京都競馬場、それに訪日客でごった返している伏見稲荷が挙げられます。

一方、値上げで谷町線競合となる門真市以西〜大阪市内ならびに、阪急京都線と競合となる京橋以西〜祇園四条の通し乗車では利用者が嫌って裏切り(切り替え)も大量発生か。  

大阪市内中心部から八坂神社へは京阪祇園四条駅最寄りでも、阪急京都河原町駅から鴨川の橋を渡って行けば、往復の差額で缶コーヒー買えるようになってしまうから……


伏見稲荷絡みの利用者は………京都駅に行くか、祇園四条など市街中心部に行くか、それとも宇治に行くかでJRか京阪かは行き先次第。
単純に片道利用なら、伏見稲荷から宇治はJRが乗り換え無しで中心部に入るから優勢か。


京阪は値上げするのに、大阪メトロや阪急は値上げしない……となると、京阪には割高感が漂います。


もっと京阪が不利なところを挙げれば、大阪で最も洗練された大都会の梅田に行けないところ。

京橋は賑やかでも梅田には及ばないし、天満橋は松坂屋撤退後、建物をリニューアルして「京阪ステーションモール」にして、東側のOMMビルとセットで頑張ってはいるが物足りない。

三越亡き今、北浜は証券会社の印象しかないし、淀屋橋はオフィス街。ミズノショップが有ったのはいつの話……??

中之島線の利用者が伸びず、苦し紛れに「中之島線の大江橋から北新地は徒歩でも近い!!」なんて広告も出してた時期もあるが、中之島線の昼間の本数は少な過ぎ!!


競合の大阪メトロ谷町線、阪急京都線に比べると本数も劣勢。

谷町線との比較では、快速急行、急行、準急停車(通勤の付くのは通過)となる守口市以外は昼間は普通が1時間あたり5本(12分間隔)。しかも4両編成で、万博終了後のダイヤ改正で4両編成はワンマン化。

それに対し谷町線は優等列車は無いものの、1時間あたり10本(6分間隔)と約2倍で、東梅田にも行けるし、梅田改札外乗り継ぎか谷町九丁目乗り換えで難波にも。


阪急京都線と昼間時間帯での比較は、特急、準急、普通の各種別が京阪が1時間あたり5本(12分間隔)ずつに対し、阪急が6本(10分間隔)ずつと劣勢です。


谷町線や阪急京都線に比べ、京阪のほうが車両の顔ぶれは面白いとは言っても……

旧塗装を懐かしがる利用者は多くても……

一般人はあまり関係なさそうな話です。


ただ、指定席車両については阪急より京阪のほうが眺めが良く、アテンダントの対応もきめ細かいです。

京阪の指定席プレミアムカー、意外と樟葉や枚方市といった、区間利用者にも好評です。