岸和田競輪、第75回高松宮記念杯競輪最終日、浜口京子さんのトークショーの後は、

2004年アテネ、2008年北京オリンピック平泳ぎ金メダリストの北島康介さんのトークショーでした。

私も学生時代は水泳をやっていて、専門が平泳ぎだったので、同じ平泳ぎで世界を制した北島康介さんを一目見たかったのです。

北島さんには、流行語大賞にもなった名言もあり、

「ちょー気持ちいい!」
「何も言えねぇ」
「後輩を手ぶらで帰らすワケにはいかない」

はスイマー、競泳ファンにはお馴染みでしょう。


北島さんは、競輪場でのトークショーは初めてでも、競輪とは少なからず縁があり、ジュニア時代は競輪学校(現・養成所)の近くで合宿していて、

さらに世界戦で3位に入った後、競輪学校からオファーがあったそうです。

20年以上前には、神山雄一郎選手とも食事をしたこともあり、トレーニングの話もしたそうです。


昔の練習は、「質より量」の世界で、100mや200mの北島さんでも毎日計20km以上泳いでいて、1500mとか泳ぐスイマーはもっと泳いでいたとか。

私もクラブ活動で泳いでいたけど、3km〜5kmでも無茶苦茶キツかった。


さすがの金メダリスト北島さんも、練習は苦しかったようです。

トークショーでも「苦しかった」が多かった。


ステージの前の席には、タオルでスイミングキャップとゴーグルを隠していた競泳少年と少女の姿も。

競輪に興味なくても、「平泳ぎ金メダリスト北島康介さんが来る!」となれば親も子供連れて来るでしょう。


少年の質問は、「どうやったらオリンピックに出れますか?」で、

北島さんは、
「あきらめないこと」
「目の前の目標を一つずつクリアしていくこと」
「憧れの選手を見つけて、追いかけること」
と答えてました。

少年の憧れの選手は、フランスのマルシャン選手。

北島さんが言うには、「今の選手はどの泳法も速い。僕らのころは専門があって、僕は平泳ぎ」。


北島さんも、最初から強かったわけではなく、負けて当たり前の立場から、
「いつかは、やってやる!」
の気持ちで練習し、オリンピック2大会連続金メダルに輝きました。


スイマーの手は大きいと思われがちですが、北島さんの手の平はMCの赤澤さんより少し大きいぐらいで、靴のサイズも25前後。

体格の有利不利は無いと北島さんは言ってました。


本物のオリンピックメダリスト、浜口京子さんと北島康介さんの言葉には、重みと説得力を感じました。

高松宮記念杯競輪の表彰式のプレゼンターは、北島康介さんでした。