豪華なほど庶民的になってしまう世界………

そんな世界なんか有るのか?

庶民的と言ってもお客さんの顔ぶれの話だけど有ったりします。
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Intercityローランの 人生向かい風

写真は先頭が流線形でヘッドライト、テールランプが1つのつり目ガラスに収まる683系「サンダーバード」「しらさぎ」「はくたか」でお馴染みの北陸特急のグリーン車。


グリーン料金は地域や特急と快速・普通の違いで料金は異なるものの、同じ区間を走る特急なら豪華であろうと見劣りしようと同じ料金となります。


当然、豪華なほうには背伸びして羽を伸ばして乗ろうという気になる人もウチを含めて出るけど、悪いほうは避けたいとか、普通車で良いと思うのが自然な話でしょう。


例を挙げれば大阪と城崎温泉を結ぶ特急「こうのとり」には、

古い国鉄形183系の2列+2列で座席幅も広くない安っぽいグリーン席と、

最新型287系の2列+1列で座席幅も広くて座席に浮き枕も付いてて、照明は電球色間接照明のゴージャスなグリーン席があります。


どちらも料金は同じです。


JR西日本の指定席対応の券売機「みどりの券売機」には乗客が自分で座席を選択できる機能もあり


この機能によって2列+2列の車両か2列+1列の車両か簡単に見極めることができます。


使われる車両が分かるものなら意地でも後者を選択するでしょう。


ゆえに豪華になるほどお客さんの顔ぶれがやや庶民的になってしまいます。


北陸特急の話をすれば、「サンダーバード」が少なかった20世紀末は


普通車、グリーン車共に「サンダーバード」に人気が集中し座席は売り切れ………


(この頃サンダーバードのグリーン車はBSテレビ、イヤホンで聞ける音楽サービスが全席に付いていて、グリーン車のトイレではクラシック音楽が流れていた。現在はテレビ、音楽共に無し)


「雷鳥」などには空席が目立つことが当たり前でした。