L.A.を舞台に強盗を主人公にしたクライム・
アクションという内容は「ヒート」を彷彿と
させるが、現に監督もその辺りの作品は意識
していたようだ。
主演にクリス・ヘムズワース、共演マーク・
ラファロ、ハル・ベリー、バリー・コーガン、
更にモニカ・バルバロ、ニック・ノルティと
いった役者陣が顔を揃える。
全体的に大人のクライム・ストーリーという
雰囲気が心地よく、役者達のアンサンブルも
いい効果を出していた。クリスとマークの顔
合わせはソーとハルクでもあるのだが(笑)
アクションはそれほど多くないが、スパイス
として効いており、クライマックスへ向けて
の盛り上がりも期待感を煽った。しかしその
結末はかなり予想と違ったものだった。
(ややネタバレ)この手の作品だと大体結末
は主人公が死ぬか、生死不明で終わるという
重い感じで終了となるのだが、この作品では
それぞれが希望を感じさせる形で幕を閉じる。
それは新鮮な感じがして悪くはなかったのだ
が、少々詰めが甘いというか、特にマークが
演じた刑事はそれでいいのかというツッコミ
を入れたい所もあった。
あとはクライマックスは派手な銃撃戦が欲し
かったなぁという欲もあったが、それらは
結局「ヒート」に似た雰囲気があったからで
観る側も作る側もその呪縛に囚われている所
もあるのだろう。
しかしこういった作品がメジャーな役者陣で
予算を掛けて作られる事は邦画の現状から
見れば羨ましい限りであるが、大掛かりで
なくてもいいので何か作って欲しい所である。
