作品自体の設定も独特で世界観がしっかりと
構築されていたが、遠い未来の人間が生殖
能力を失った時代に、その地下世界に生きる
生物を調査に主人公が向かう所から始まる。
しかし主人公の乗る探査ロケットはいきなり
撃ち落とされ、体を失った主人公は地下生物
によって寄せ集めのガラクタロボットとして
再生されるのだった。
ストーリーは二転三転し、全く予想外の展開
になるのだが、登場するキャラも独特でその
造形はコミカルなものからグロテスクな生物
まで実に個性豊かである。
セリフはあるのだが独自に作った言葉であり
全編字幕である。声を担当したのも殆ど堀氏
らしいが、カセットを逆再生させたような
奇妙な音声が印象的だった。
スケールは1/6サイズという事で、倉庫に結構
大きなセットを組んで制作を行ったようだが、
廃材などを利用したその造り込みも素晴らしく
尋常でない拘りが感じられた。
途中からこれがコマ撮りアニメだという事を
忘れてしまうほど滑らかな動きで、個性豊かな
キャラと独特の世界観・ストーリーが相まって
唯一無二の作品に仕上がっていた。
短編版は海外の映画祭でも数々の受賞をして
高評価を得ているというのも納得だが、日本から
こういった作品が生まれたというのも驚きだし、
三部作になる予定という事で期待したい所だ。
