対する映画版は150分という長尺という事に
加えて「さびしんぼう」以来、大林監督が
青春ものを腰を据えて尾道で撮ったという
事もあり、かなり見応えのある内容だった。
引っ込み思案な妹としっかりものの姉という
姉妹だったが、ある日突然姉は事故で他界
してしまう。失意の日々を送る妹の前に姉が
幽霊となって現れる・・・という内容である。
主演の石田ひかりと中嶋朋子の好演を始め
として、脇を固めるベテランや新人の配役も
適材適所で演出も冴えており、90年代の大林
作品の中で最も完成度が高いと言えるだろう。
音楽は久石譲が担当し、エンディング曲は
自身と何と大林監督とのデュエットである。
石田ひかりに唄わすつもりが、女優に専念
させたいと判断したそうだが、そこで自分
が唄ってしまう所がまた大林イズムである。
物語のラストカット、中央に歩き去る後ろ姿は実は・・・
