あの事件では反省文を書かされ、虐待の
末に亡くなった少女に報道キャスターや
コメンテーターが涙したりという姿も多く
見られたが、それ程に酷い出来事だった。
是枝監督がこのタイミングでこの題材を
取り入れた事は全くの偶然だと思うが、
元々は亡くなった親の年金を貰い続けて
いた家族の事件がヒントだったという。
そういった事に虐待や今の日本の社会
問題を取り入れ、本当の家族とは何かと
いうテーマに深く切り込みながら、作品
は決して難しいものにはなっていない。
まず治役のリリー・フランキーの飄々と
したダメ親父ぶりが見事だったが、その
一方で情に厚い部分もキチンと表現して
いて、その個性は唯一無二のものだった。