そこまで頑なに信念を曲げようとしない
デズモンドだったが、その意思の固さが
後半に効いてくるのである。しかしここ
までに既に一時間ぐらいを要していた。
メルギブも歳を取ったし、色々問題を
起こして干されたのを反省してか、丸く
なったなぁとも思ったが、逆にドラマの
静けさがこの後の恐怖を倍増させている
ような気もしていた。
そして場面は1945年5月の日本に移るが、
この作品は太平洋戦争末期の沖縄での
壮絶な戦いを描いている。その舞台である
前田高地のノコギリ状に切り立った断崖が
「ハクソー・リッジ」と呼ばれていたのだ。
そしてデズモンドの配属された部隊がその
崖を登って間もなく、日本軍の銃弾が襲い
かかる。吹っ飛ぶ頭、飛び散る肉片。戦闘
開始数十秒の描写で思った。「メルギブは
全く丸くなってない!余計にキレてる!」