物語は第二次大戦中、広島に住むすず
という一人の女性を主人公に描いてゆく。
すずは絵を描くのが得意だったが、ある日
見合いの話が舞い込み、呉に住む周作の
もとに嫁ぐ事になる。
慣れないながらも懸命に日常を送ろうと
するすずの姿を時折り笑いを交えながら
描いてゆくが、映像のタッチが全体的に
暖かく、後の悲劇の事も相まり、それを
観ているだけで既に涙腺が刺激された。
そしてすずの声を担当した能年玲奈から
改名したのんの声が、最初はちょっと顔
がチラついて気になったが、途中から
馴染んで雰囲気によく合っていた。
やがて空襲が激しくなり、防空壕へ逃げ
込む日が増えてくるが、周作や義理の父
も戦争へと駆り出されてゆく。日常と隣
合わせの戦争の恐怖もよく描かれていた。