本物に拘る監督だったが、それが故に撮影は遅れ
予算は大幅にオーバーする。一時は完成も危ぶま
れたというが、何とか撮影は完了し、作品は高い
評価を得た。
この作品は一人の男の壮絶なサバイバルストーリー
を軸にしながら、大自然の美しさも描き出している。
映像には時折り詩的な世界も挿入され、死生観の
ようなものが暗喩されているように思えた。
こういったテイストは「グラディエーター」や「ブレイブ
ハート」にも通ずるものがあったが、どちらも家族の
復讐を軸にした男の物語であり、両作ともアカデミー
作品賞を受賞している。
ともかく本作は大スクリーンで観るにふさわしい
作品であり、鬼才監督の拘りとそれに体を張って
応えたディカプリオの執念、その姿と大自然を余す
所なく捉えたルベツキ達の才能が身を結んだ渾身
の一作と言えるだろう。