スペインに勝利し勢いに乗る関塚ジャパンが第二戦のモロッコ戦にも勝った。
それにしてもいつの間にこんな試合巧者になったのだろうか。
この日のスタメンは怪我の酒井宏樹に代わり酒井高徳が入った以外はスペイン戦と同じメンバーだった。
初戦の素晴らしい内容を考えれば選手をいじりたくないのは分かる。
しかし、永井のように初戦に通常以上の運動量だった一部の選手は休ませても良かったのではないだろうか。
明らかにモロッコ戦の前半は動きが重かった。
サポートの動きが遅く、1対1の場面が多くなってしまいなかなか止めることが出来ない。
モロッコの選手はフィジカルが強く技術も高かったので1対1では分が悪くピンチを招いた。
モロッコに押し込まれる時間帯が長かったこともあるが、攻撃時の押し上げも見られず連動性もあまり無かったのでドリブルで持ち込んでミドルシュートを打つしかなかったように感じた。
セットプレーから吉田の惜しいヘディングシュートなどあったものの前半を見る限り勝てる要素は見当たらず、それよりもモロッコの攻撃を良く凌いだなというのが正直な感想だった。
ところがピッチ上の選手達はしたたかだった。
自分たちがスペイン戦のような動きが出来ないことを理解しつつ、ボールをサイドに散らして相手選手を走らせていたというのだ。
そして彼らの思惑通り70分を過ぎた頃からモロッコの足が止まり始める。
そんな中、「日本の武器」である永井に決定的チャンスが訪れる。
84分にボールを受けた清武が永井のスピードを信じたパスをDFとGKの間のスペースに放り込む。
永井は自慢のスピードでDFを振り切りボールに迫るが、相手GKも反応して飛び出してきた。
しかし一瞬早く永井が追いつきGKの頭を超える技ありのシュートを決めて待望の先制点。
その後、モロッコの猛攻を受けるが身体を張って凌ぎきり1-0で勝利した。
五輪本大会に入ってからの日本には本当に驚かされている。
本大会直前の親善試合での勝利が選手達にこれほどまでの自信を植え付けることになるとは想像もしていなかったからだ。
そしてスペインに勝ったことで彼らの自信は確信に変わったようだ。
言葉は悪いが、例え勘違いや思い込みであっても今の選手達の精神状態は頼もしく思える。
「自分達のサッカーをすれば負ける気がしない」
短期決戦だからこそ、このメンタルは重要だ。