サマーウォーズ
2009年 4位
総合 270位
内容
主人公はちょっと弱気で人付き合いも苦手な、17才の理系少年。
高校2年の夏休み、天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、憧れの先輩、夏希にアルバイトを頼まれる。二人が辿りついた先は、長野にある彼女の田舎。そこにいたのは総勢27人の大家族。
夏希の曾祖母・栄は、室町時代から続く戦国一家・陣内(じんのうち)家の当主であり、一族を束ねる大黒柱だ。
栄の誕生日を祝うために集った、個性豊かな「ご親戚」の面々。そこで健二は突然、夏希から「フィアンセのフリをして」と頼まれてしまう。
ひょんな事から巻き起こった世界の危機に、健二と大家族は戦いを挑む…
- サマーウォーズ (角川文庫)/岩井 恭平
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評価
・「家族って、いいな」。実にシンプルな主題の下に素晴らしく分かりやすいエンタメを展開し、絶大な人気を獲得した本作。しかしその実というと我々の予想に反し、「家族のつながり」の意味を何とも鮮やかに書き換えてしまったウィザード級の恐るべき作品である。
・全世界のピンチになってますが、仮想社会ゆえに少し伝わりにくいかなとも思いました。後半の健二君は人が変わりすぎ。かっこよすぎでしょう。後、佐久間君のドット絵アバターにはこだわりを感じました(笑)
・とにかく軽い娯楽作品として良く出来ています。何も考えずに楽しめる。編集の巧さ。とくに冒頭の物語への導入部分はカット単位でよく計算されたレイアウトと構成になっています。
・良かった点ですが、かずまくんです。最初はかずまちゃんかと思いましたが、どうやら彼は男の娘だったようです。勘違い失礼しました。しかし、話の中では主人公から大変いい距離だったので、Wヒロインかと思いましたが…。それからわかりやすい世界観には好感を持てました。わかりやすいのが一番ですね。途中でわけがわからなくなるようなことはありません。
・完全にネタバレ系の情報をシャットアウトした状態で見た為、ネットワーク絡みのストーリーである事にまず驚いた。事前のポスターの類で「片田舎が舞台かー」位にしか予想していなかったのでこれは良い方向に裏切られたと思う
・派手な、現実ではできないようなバトル、アクションシーンを描くためにネットの世界を使うという発想は良いと思う。まぁマトリックスと一緒と言われればそこまでだが。テンポも良かったと思う。見ていて退屈を感じることがなかった。しかしそれだけ、あとはベタな展開にご都合主義な終わり方
・映像の凄さはびっくりしました。が、それ以外はまあよくある展開でしたねあと、婆さんのキャラと台詞はなかなか好感がもてました。しかし、最後の花札はいただけませんね
・作品は一応「ネットワーク」というものがもつ危険性と可能性両方を描いており、とりわけコミュニケーションを促進する手段としてかなり肯定的な描き方をしています。OZを牛耳ったラブマシーンはあらゆるものをネットする事に対する危険性の示唆ではありますが、一方で画面の中にもうしつこすぎるぐらい描写される携帯端末(電話・ゲーム)がコミュニケーションの手段として積極的に用いられ、陣内一家が総出で端末を持って戦いに挑んだり世界中の人々から応援されたりと、「ネット」「携帯端末」が実に便利で素晴らしいツールであるかのように描かれています。
・第一印象で思ったのが映像の凄さです。OZのCGは見ていて関心させられました。最近のアニメでは一番と言っていいくらいの技術です。日常のシーンもキャラがよく動き作画の乱れもなく映像に関しては悪い所はないと言っていいくらいです。