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日出国の五千年検証のSFノート

手前味噌な説ですが、確定している日本の正史は2600年余り…ですが、記録が残っていないだけで日本の国家としての歴史は5000年だと考えています。
科学的、地学的、考古学的、宗教学的にSF加味して検証したいと思います。

第14回です。
ここで、スサノオを紹介しておきたいと思います。
正式な名称を建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)、通称だったりよく使われる名前はスサノオ。先の当てている漢字は、そもそも当て字ですので、正確には分かりません。他の漢字で表記される場合もあります。
あれ?何か気付きませんか?以前、諏訪の神様と鹿島の神様を兄弟にした根拠、覚えてって…読んでませんよねー(笑)諏訪の神様が建御名方神で、鹿島の神様が建御雷之男神です。最初に「建」の文字が使われていますね。って云うことは、スサノオって…諏訪の民じゃん!って単純に考えました。
しかも建の文字を持つ三神共に、程度の差はありますが、荒々しいって云う共通点。まさにC特有っぽい感じですね。 
また強引な読み方ですが、スサノオって諏訪の男(スワノオ)って読めますね。何も証拠が有りませんが、スサノオが諏訪の民であるって事を前提に、今回は歴史書から外れて物語にしようと思います。

父に連れられて黒曜石の採掘に初めて行ったのは10歳の時だった。この時の事をスサノオは採掘現場に向かう途中で見た光景を、生涯忘れた事はない。全速力で逃げ行く鹿を大犬に跨がり弓矢で仕留める若者がいた。あまりにも美しい優雅な振る舞いだったので、見とれてしまった。諏訪随一の狩猟の名手と言われるミナに憧れるスサノオである。
「ミナ様は、諏訪随一だが鍛練を怠らない。お前も見習え。俺の血が流れているお前なら、ミナ様とまではいかなくても、十分強く成れる。」
父の言葉に頷くスサノオである。
「ハヤの方!お早いですね!そちらは、ご子息ですか?」
ミナがこちらに気付き、父に声をかけてきた。
そしてゆったりとした足取りで、先ほど仕留めた鹿を肩に担ぎながら近寄って来る。
「ミナ様おはようございます。一撃で仕留めるとはお見事でございました。うちの息子が見とれておりました。」
「いやいや、ラッキーでした。兄が作ってくれた矢じりの具合が良かったからだと思います。今日は採掘に?」
「息子に採掘を教えようかと思いまして。」
「なるほど!ハヤの方のご子息なら、すぐ兄に気に入られるでしょう!」
目の前にまで近寄って来たミナは遠目では判らなかったが、大きくそして力強い感じがしてカッコイイ男、そのものだった。もう、この方が目標と言っても過言ではなくなっていた。
「ご子息、名前は?」
ボーッと見とれていたスサノオ。
「聞かれているぞ、答えんか!」
ハッとしたスサノオ。
「あっ、あっ、スサノオ!」
ミナの目が、ぎっとした視線から柔らかく包み込まれるような笑みの目になった。
「そうか。タケハヤスサノオ、かぁ。よろしく、タケミナカタです。君のお父様は、素晴らしい方です。君にもその血が流れているのだから、大丈夫。よろしくお願いします。頑張ってね。」
スサノオは舞い上がっていた。頑張って認められたいと思うのであった。
「そうだ!今日は、初出陣を祝って、この鹿を食べましょう!ご用意しておきますよ。」
その言葉に父は即座に反応した。
「とんでもございません!」
その反応に、ちょっといたずらっ子っぽい返しをミナはする。
「大丈夫だよ~、出雲の巫女様にくれなくっても~。ババアだし、そんなに食えねーよ。スサノオ君に力付けてもらわなければならないしよー(笑)」
困り顔の父の姿を他所に、ミナは大犬を引き連れ立ち去ろうとする。
「スサノオ君、後でねー。」
大きい背中に優しさと力強さを感じ、ああいう男に成らなければと思うスサノオであった。

このミナとは、後に諏訪の主権を継ぐ事になる建御名方神である。狩猟の神とされています。

続きますよー(笑)次回は採掘現場です。