うつ病、双極性障害の原因
1:精神的なもの
2:生物学的なもの
2つあります。
1:精神的なもの
普段の生活で受けるストレス
一般の人は5%
うつの人は25%
→うつの人は一般の人に比べて
受けるストレスの度合いが25%高い。
一般のひとよりストレスの影響を受けやすい。
ということは、逆を言えば
ストレスを自覚し
ストレスとなる環境から遠ざけないと
ストレス度合いが高すぎて
うつ病や双極性障害を発症してしまう可能性が
高い。
といえます。
2:生物学的なもの
脳の神経伝達物質や化学物質に関係している。
脳の正常な働きに必要な化学物質がきちんと作り上げている間は、気分が安定しています。
これらの化学物質や神経伝達物質は、
中枢神経系の細胞から細胞へと
情報を伝達するシステムとともに、
気分の安定に重要な役割を果たしています。
神経細胞は普段適量の神経伝達物質を作り出し、それを適切に貯え、効果的に他の細胞に送り込む能力を持っています。
しかし、
神経細胞がこの能力を失うと、
慢性的な気分障害(双極性障害・うつ病など)となります。
詳しくみていきましょう
(2)ホルモンのバランス
(3)遺伝的なもの
(1)特殊な病気
病気そのものが
「うつ」を引き起こす
○アルツハイマー型認知症
○てんかん
○多発性硬化症:
中枢神経系の機能を退化させるウイルスによるもの。または免疫機能の欠陥
◯ アレルギー
◯エイズ
◯ガン
◯栄養失調などによって
これらはうつ病を引き起こします。
脳の化学物質が性格を変えてしまうのです。
(2)ホルモンのバランス
ホルモンの分泌のバランスが悪くなる。
ホルモン類は内分泌腺を通じて
体内の血液に分泌されます。
これらのホルモンは、身体・性的機能・妊娠出産機能の成熟を司り、体内でのエネルギー生産や脈拍・血圧を調整し、健康を保つ役割をしています。
全ての内分泌腺は神経系と密接に繋がっています。
例えば、神経伝達物質の一つ、ノルアドレナリンは気分の安定に大きく関わり、副腎からある種のホルモンが分泌されると、その量は倍増します。脳の視床下部も、気分を調整するこの同じ神経伝達物質を使って内分泌腺を調節しています。
うつ病と診断された人の中で
10〜15%は何らかの甲状腺機能低下症があると言われています。
○甲状腺機能:
甲状腺ホルモンがたくさん出てしまう=甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
結果的に神経過敏・発汗・不安感・不眠症・脈が早くなる(100回以上)躁病は甲状腺ホルモンの過剰により起こります。
高いと「躁」になりやすいと言われます。
反対に、甲状腺機能低下症(橋本病)
しばしば疲労感や体重の増加・思考緩慢(考えていることがゆっくりでまとまらない感じ)・髪の毛がパサパサ・寒さに弱いことが見られます。
低いと「うつ」になりやすいと言われます。
全ての内分泌腺は下垂体の機能不全に影響され、内分泌腺の不調が
全メンタル疾患の4分の3を占めるそうです。
下垂体は視床下部と大脳辺縁系に直接つながっており、下垂体の機能が不調になると、私たちの気分に何らかの形で影響が出ます。
○性ホルモン:
特に女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンがうつ病と双極性障害に関わっています。
女性が強度のうつ状態になるのは、性ホルモンの分泌が急激に変化する時です。
生理前・妊娠中・閉経前の女性はうつ症状がしばしば現れます。
産後・生理前の2/3人がうつ状態となりやすいと言われています。
○神経伝達物質:
脳にある松果体はメラトニンというホルモンを作っています。暗くなるとメラトニンが分泌され、一方、明るい時はメラトニンの分泌を抑えます。太陽光の少ない冬に多い季節性うつ病は、メラトニンの分泌が多くなるためです。
季節性うつ病の真の原因はセロトニンのレベルによるとある研究者はいいます。
季節性うつ病は自然光でも人工光でも良いので光を十分に浴びてください。
(3)遺伝的なもの
以前投稿したものを参考にしてみてください。
うつ病や双極性障害は遺伝的なものと生まれ育った環境(生育環境)が重なり合って起こると言われています。
参考図書
◎メアリー・E・コップランド(著):
松浦秀明(訳):
うつ・躁回復ワークブック:
(株)保健同人社:2001
PS
あなたが弱いから病気になったんじゃないよ!
もともとストレスを受けやすかったり、他の脳の神経のこととかホルモンとかの原因だったんだよ!!
自分を責めないでね?