観戦記 堤駿斗vsクレスポ・サントス・エリオ | ボクシング独我論~最高の技術と,戦術眼と,知識を,君に~

ボクシング独我論~最高の技術と,戦術眼と,知識を,君に~

世界各国でボクシングトレーナーをしてきた私が、豊富な海外経験から得た最高の知識を,多角的、鋭角的視点からはじき出した永遠不変の理論を提供します

試合結果:堤判定勝利

 

 

AIBA世界ユース選手権フライ級決勝。
インサイドへ切り込んでからの右、返しのタイミングが光る。
ジャブからリードし重心をシフト、半テンポ置いての右、鋭いワンツーからの左とオフェンスのタイミングが多彩。杓子定規なボクスに終始したキューバンを翻弄したが、連打のテンポ、タイミング、アクセントが相手と良い意味で噛み合っていない。まぁ試合が巧い。

バタバタしてる、なんて言うファンもいるかもしれないがしっかりカチ合う、ぶつかる瞬間は楔を打ち、足場を固めて戦っている。

序盤、左右ショートスト連打で前進、タメを作りテイクバックを取った強打に繋げる動きを見せたがこの足運びや相打ちのタイミングでしっかり被せるカウンターを見るに作る、奪う、潰す、突く、重心をめぐる攻防がしっかりと身についている。