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NYの上昇して

ちょっと古い話ですが、3月11日に友人と飲みました。
その前日だったと記憶していますが、日経平均が7000円を割り込みそうな水準まで落ちていて、なんとなくそんな話題で時間を過ごしました。




で、その7000円ちょっとの水準を今年の残りの期間で、さらに下回るようなことになるかどうか(?)を賭けようではないかという話になりました。
私は、何とか景気浮揚しようという今の世の中のムードからすると「不謹慎」とお叱りを受けかねないですが、「年内にもう一度、安い水準に落ちる」ほうに賭けました。




私個人、景気の先行きには楽観的です。素人の予想にすぎませんから、根拠など薄弱ですが、シャープに落ちたら、シャープに立ち上がるだろうという、そんな次元です。
しかし、株価が合理的に形成されないということは言うまでもなく、また、長期的には実体経済を反映したとしても短期的には(特に1日のレベルでは)予想もつかないような値段をつけたりするわけなんで、市場が現在のように不安定な状態だと、もう一度7000円を切ることは十分想定されると踏んだわけです。




ところがところが、もしかしたら私は間違っていたかもしれません。
かの有名なウォーレン・バフェットさんのようなバリュー投資家の方々というのは、現在のように全ての銘柄が安くなっている状態というのは最高の買い場なんであって、日々底値を探っているんでしょう。
というか、もう底値を通り過ぎたのかもしれない…




上手な市場参加者というのは、いつの間にか(周辺に気づかれないうちに)やってきて、気づかれないうちに去っていく。
「一番賢いバリュー投資家は上昇局面では早すぎるくらいで売ってしまい、下降局面では早すぎるくらいで買いに入る」ものだそうです。




あるコラムを読んでいたら、グラハムさんというバリュー投資家(どんな人か全く知りません)のコメントが載っていました。
「市場の変化というものは、”トンネルの向こうに明かりが見える”というようなものではない。全面真っ暗に見えるときに、”昨日よりもほんのわずかに明るくなった”というようなものだ」そうです。
今、市場は、よく目を凝らすと少しだけ明るくなっているのかもしれません。