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Editionはうまかった





6年ほど前から丸の内ビルで仕事をするようになって以来、ビル内のレストランをよく使わせてもらっています。
私は、どちらかというと同じお店を何回も使うタイプで、次から次に新しいお店を開拓するタイプ(身近にやたらと新しい店に行くタイプも多いですが)ではありません。




ですので、少し”間”が空くと、「そういえば、××に最近行っていないし、そろそろ顔を出さないとなぁ…」などと頼まれてもいない上、何の義理もないのに、「行かなきゃいけない」などと考えるタイプです。
もちろん、それだけお店に対するロイヤリティを感じるわけですから、それなりによくしてもらっているわけで(もしかすると、私だけの勘違いかもしれませんが…)、だからこそいつの間にやら「行かなきゃ」という義務感が生じるわけです。
(考えれば、なんという「いい客」でしょうか…書きながら、自分の人の良さにあきれます。)




さて、そんなお店が丸ビル内にも数店あるのですが、中でも一番仲のよい某氏にeditionを紹介してもらいました。
「2つ星はかたい」という話に飛びついて、新しいミシュランが出る前に、予約を入れてもらった次第です。




予約はミシュランが出る前でしたが、伺った日はミシュランが出た後。
「そんなに席数のあるお店じゃないので、ミシュランが出る前からいつも満席」だったそうです。




なんの先入主もなく、下村シェフの料理を食したわけですが、まずもって前菜の牡蠣がうまかった。
海水(!)のジュレの中に、大ぶりの三陸産の生牡蠣が泳いでいる。
ジュレの上にはパリッとした海苔。そしてジュレの中にも岩海苔が入っている。




パリッとした海苔の食感と、ジュレの中の岩海苔の磯の香りが、なんとも言えず、生牡蠣を引き立ててくれます。
しかも、時にしつこく感じる大ぶりの牡蠣にありがちなクリーミーさが、素朴な海水ジュレの爽やかさによって打ち消されている。
おまけに、ほんのりと(何だかわからないが)柑橘系の味わいがジュレの中に隠されているから、つるっと食べられてしまう。



なるほど料理は創造力だなぁと感心した次第です。
下村シェフの見た目は、どう考えても私より年上でしたが、その後、私より若いということがわかって、またびっくり。
もちろん、牡蠣以外の料理も全部うまかった。
Editionはおいしい。