佐藤優さんの著書
佐藤優さんの著書は結局全部読みました。
最初に読んだのが『獄中記』(岩波書店、佐藤優著)。
- 獄中記/佐藤 優
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”獄中”という何とも恐ろしいワーディングに誘われて、思わず購入。
獄中という特殊な環境で綴られた”日記”ですから、全部まともに付き合っているとやっていられないので、適宜読み飛ばしたものの、佐藤優さんの博識ぶりに感心しつつ、すぐに読み切りました。
『獄中記』で佐藤優さんに興味を持って、次にジャーナリストの何とかさんと対談している本。書名は失念しましたが、対談形式ということであっという間に読み切りました。
数ヶ月経って、ふっとまた佐藤優さんの”ちょっとよじれた精神構造”から見た世界に触れたくなって、『自壊する帝国』(新潮社)を読みました。
- 自壊する帝国/佐藤 優
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ソ連が崩壊していくプロセスやその中でのバルト三国の動きなど、佐藤優タッチの真実なんだろうけどフィクションっぽい。そして、登場する人物の人間性をえぐる描写が面白く、すらすら読みました。
それで、先週ですか、『国家の罠』(新潮社)を読みました。
- 国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて/佐藤 優
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これは佐藤優さんが彼が主張するところの”国策捜査”にいかにして陥れられたかを描いています。
特に取調検事とのやり取りは、当たり前ながら迫真で、先行きをドキドキしながら読みました。
結局、『国家の罠』もすらすらと読み切った次第です。
それにしても、接見禁止で512日間も拘留されていたにもかかわらず、精神に異常をきたすことなく乗り切った佐藤さんという人は、ちょっと普通ではないと思います。
彼の言うとおり、ソ連・ロシア、そしてイスラエルといった政治的に厳しい国々で仕事をし、国の意志で突然捕まってしまった人々がいかに生き延びたかという実話に数多く触れていたことが大きかったのでしょうか。
ともかく、何だか知らないうちに、それまで何の興味も持っていなかった佐藤優さんの著作をほぼ全部読んでしまったわけです…