坂の上の雲
司馬遼太郎の「坂の上の雲」にはまっている。
実は、お恥ずかしい話、司馬遼太郎を読んだことがありませんでした。
何というか、印象として優等生が読む「文部省推薦図書」みたいなイメージがあって、手に取る気がしなかったわけです。
それで、いつだったでしょうか、2ヶ月くらい前の日経ビジネスで「今こそ、『坂の上の雲』に学ぼう」みたいな記事を極めて断片的に読んで、それでもって「読んでみよう」と思い至った次第です。
日経ビジネスの記事に対して、こんなに素直な、こんなに純粋な反応をする人も珍しいと思います。
我ながら感心。
で、もちろん文庫本になっているわけですが、amazonにて検索してみてびっくり。
8巻まである(!)
- 司馬 遼太郎
- 坂の上の雲〈1〉
厄介なのは、小説となるとビジネス関連書籍のように読み飛ばすというのが難しい。
で、最近、数冊の書籍を並行して読んでいる私の場合、リズムよく次から次へと新しい本を手にとっていきたいわけで、上下巻になっているだけでも何だかモチベーションがあがらないわけです。
恐らく、「読み切った」という自分だけの充実感を大事にしているからと思います。
ややもすると「読み終わった」という充実感のためだけに「読んでいるのでは?」と思うことがあるくらいです。
因みに、ベストセラーになっている「フラット化する世界」(トーマス・フリードマン著)を読むモチベーションがあがらない理由は上下巻だからです。
- トーマス・フリードマン, 伏見 威蕃
- フラット化する世界(上)
- トーマス・フリードマン, 伏見 威蕃
- フラット化する世界(下)
そんなことで、「坂の上の雲」を読もうかどうか迷ったのですが、読み始めたらとまらなくなりました。
そして、司馬遼太郎を読んでいると、そのファンの裾野の広さに驚かされます。
司馬遼太郎の本を読んでいるだけで、何だか色々と話しかけられ、それぞれに”司馬遼太郎”観を持っていて、熱心に語りかけられてしまう。
すごいものだなぁと思います。