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キーワード経営




キーワード経営とでもいいましょうか…
その時々、どんな考えで、どんな戦略で、どんなコンセプトでそれに取り組むのかネーミングするわけです。



ふっと思い出したのが、「集中と拡散のスパイラル」なるコンセプト。
今となっては、ちょっと恥かしい感じですが、今から5-6年前は大真面目に謳い上げておりました。



確かインテリジェンスのアニュアルレポートにも書いていた気がします。
ワーディングはともかくとして、いっていることは、我ながらなかなか正しいと思っております。



「集中と拡散のスパイラル」=会社の成長というものは集中と拡散という螺旋階段を上っていくようなイメージだということです。
別の言い方をすると、成長を実現するためには、水ぶくれでも構わないから、とにかく図体をでかくすることが必要です。
でもって、水ぶくれした体を筋肉質に鍛え上げていく。




肥満体でもいいからたくさん食べて太る→ぎゅうぎゅうに鍛え上げて筋肉質にする→太る→筋肉質にする→太る→筋肉質にする……
という具合です。




拡散的に新しいビジネス開発や新規領域への拡張を行うシーンというのは、ベンチャー的開拓精神を持った人材にとって大変に盛り上がります。
しかし、そうした盛り上がりをそのままに放置すると、会社は危険な状態に突入します。
つまり、とっ散らかって、ややもすると、あっちフラフラこっちフラフラで何だかわからなくなったりする。
でもって、収益が出なくなったりするわけです。




そこで、拡散するだけしたら、ある段階で見切りをつけて、駄目なものはやめ、まとまっていないものはまとめ…
つまり、集中の方向に舵を切っていくわけです。
これは、非常に骨の折れる取組ですが、そうした骨折りを惜しんではいけない。
苦しいからと手を緩めると、弱っちい事業になってしまう。
そこで、ぎゅうぎゅうと絞って絞って、太った力士が体重制限のあるボクサーに変身を遂げるような取組をやるわけです。




なかなか最初は効果が出ないけれども、時間をかけて取り組むうちに成果が出始めるので、絶対に諦めちゃいけないのが”集中”の時期の経営と思っています。
でも、筋肉質に置き換わることには、次の拡散を目指していかないといけない。
ところが、筋肉質への変革に慣れていると、新しい取組に躊躇するようになったりする。
面白いものであります。




調子が出てきたので、次回もキーワードで書こうかな…