まじめな話
中央青山監査法人が業務停止命令という大変なニュースが流れています。
他のニュースが多いせいか、朝の情報番組では全く扱われていませんでしたが、
これは、ビジネス界ではかなり大きな影響のある話です。
エンロンのときのアーサー・アンダーセンのような状態。
事実上「つぶれろ」といっているようなものです。
(言い過ぎかもしれませんが…)
誤解を恐れず、不謹慎とお叱りを受けることを覚悟で私見を申せば…
世の中全体が何かと過剰に反応するようになっている気がします。
なんていうか、何かとヒステリックになっているように感じます。
今回の中央青山監査法人に対しての業務停止命令というのは、
恐らく一罰百戒の意味があるんだろうと解釈します。
でも、この罰の下り方はハンパではない。
ちょっとお灸が効きすぎて、あらゆる監査法人が滅茶苦茶細かくヒステリックに
反応してくる気がします。
事業会社として監査法人が厳しくなることが嫌だといっているわけではありません。
正当にしっかりと監査してもらうべきと思います。
しかしながら、あまりに行き過ぎてしまえば、とりわけ、事業会社側を
全て悪意前提で見るようなことになれば、監査は監査の役割を超えて、
ややもすると執行そのものをやらないといけなくなります。
というのは、たとえば決算を組む。その決算の内容が悪意前提であると見た場合、
監査としては何から何まで細かく見るようになります。
もし、決算の根拠の全てを見ようとすれば、それは事業会社と監査法人が二人で
全く同じ決算を都合2回やるのと変わらなくなる。
これは極論です。さすがにそうはならないでしょうが、それに近い現象が各所で
見られるに違いありません。
それほどインパクトのある話です。