痛快!マネジメント①(アベレージ戦略)
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ウチは特殊だから…
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Ⅰ社を通じて、本当に様々な企業さんとお付き合いをさえてもらっています。
重厚長大の伝統的企業から最近できたベンチャー企業まで。本当に様々。
ところが、面白いもので、皆さん
「ウチは特殊だから…」
と思っていらっしゃる。
たとえば、重厚長大の企業様では
「いやー、ウチの会社は古いからねー。ちょっと普通の会社とは違うんだよねー」だし。
ベンチャー系の企業に行くと
「ほら、ウチってできたばかりの会社でしょ。フツーの会社とは違うんだよねー」ですし。
要は、皆さん
「特殊だ」
と思っていらっしゃる。
これはなかなか面白い現象です。
「ウチは極めて平凡で、極めて平均的な日本企業だから、変わったところは一切ないよ」
などという企業さんにお目にかかったことはありません。
これ、考えてみれば、当たり前の話です。
だって、一つとして同じ会社なんてありませんし、業界としての特殊性がないなんてありえない。
ところが、その当たり前のことを強調して考えすぎていることが多いんです。
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実は言い訳?
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いい意味で、つまり、違うということが自信の表れであればいいかもしれません。
でも、たいていの場合、
「特殊なんだよ」
というマエフリの後に、否定的な話が続く。
「特殊だ」「特別だ」ということを言い訳にしていることが多いように思います。
客観的に見ると、それら「特別だ」という話の大半が特別ではないし珍しくもありません。
ありがちなのは、「ウチの技術は特別だから経験者じゃないと無理なんだ」といったもの。
これはおかしいですよね。
その経験者は未経験のとき、いったいどこで仕事をしていたのか?
未経験者じゃ無理なんていう仕事、本質的には存在しませんね。
それは、未経験者を育てる余裕がないということを別の表現に置き換えているだけですね。
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痛快な戦略のご提案!
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いかがですか、マネジメント諸兄。
これだけ特別な会社ばかりが存在しているのだから、いっそのこと”差別化戦略”として
「平凡で、平均的である」
ということを”売り”にしてみては。
これはいい。なかなかお目にかかれません。
ウチの会社は徹底して平均的であることを目指す!
なんつって、「ウチの採用は、A型を基本とすべし!なるべく平均化するためだ!」とか
「なるべく静岡県出身者にしろ!東西の偏りをなくすのだ!」とか
「ウチの30歳の月額給与は356,462円です。なぜなら、日本の平均給与がそれだから。」とか。
うーん、なかなかマネジメント上のイメージがつきやすい。
極めてパラドックスですが、徹底して”平均”を目指せば、それが一貫性を生み出す!
すごい戦略だ!
マネジメント諸兄、これはまじめにお薦めです!
※改行にも意味があることを知りました。
ということで、改行バージョンで作りました。
これも「進化」ですね。