投げかけ意味がない。愛する対象と触れ合うという事はそこに幻惑の様な一体化があってはならない。きちんとそれぞれが個人で在り得てこそ「対象」を見いだす事が出来る。自分の魂を引き渡してまでもののめり込む様な依存は愛ではない。虚無からの逃避という愛を破壊する防衛である。どうして二人は傷負ったまま愛の幻想を夢見て何処へ流されていくのか。ひとつだけ優しさを持つとしよう、労働して家庭を存続させる事。ひとつだけ覚悟しよう、貴方を信頼する事。