1985年。
新旧入り混じるHR/HMシーンは、まさに史上最大級の盛り上がりを見せていた。
ビルボードには、モトリー・クルー、ラット、アンスラックス、ボン・ジョヴィ──まさに黄金時代。
そんな中、旭日旗を掲げて大国・アメリカに乗り込んだ日本のメタルバンドがいた。
それはまるで、巨大空母に零戦で挑むような気迫。
そう、ラウドネスだ。
彼らはアルバム『Thunder in the East』を引っさげ、アメリカの音楽シーンに殴り込みをかけた。
1985年3月11日、ビルボード・アルバムチャート(Top 200)で初登場98位。
最終的に最高位74位を記録した。
MTVで流れた先行シングル「CRAZY NIGHTS」は、そのパワフルなサウンドと英語詞で多くのファンを驚かせた。
(ただし、メンバーにとっては“不本意なポップ寄り”だったという逸話も)
当時のチャート上位には、「ウィ・アー・ザ・ワールド」「ブルース・スプリングスティーン」「ワム!」「シャーデー」「マドンナ」「フィル・コリンズ」など、
まさにモンスター級アーティストがひしめいていた。
そんな中で、日本人バンドが全米チャートに食い込む──
ラウドネスの全米デビューは、間違いなく“事件”だった。
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