バングラディッシュ学校建設『竣工式スピーチ』 | 三津出 義博 の 『1級入魂』

三津出 義博 の 『1級入魂』

妻を亡くして暫く経った頃、不思議な力を持っている宮司ご夫妻に、生前中に魂レベルを上げておくよう告げられました。残りの人生の中で、持ってる資格や経験を生かして何か社会貢献出来ることは無いのだろうか?そんな思いを『1級入魂』と題し綴ります

バングラから帰国しました(⌒▽⌒)

まだまだ偽善者の域を出ませんが

これからも偽悪を装う、チョイ悪おやじを目指したいと思います。

 

 

さて、バングラ学校建設でのスピーチが

思いの他好評だったため

 

恥ずかしながら(*^.^*)

 

ひそかに公表することにします👇

 

そして妻が亡くなってから、何となくぎこちなく音信不通になっている明日香の親族や

国内や海外の友達に届くことを祈ります(⌒▽⌒)

 

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アッサーラムアライコム
シュボショカール

みなさんお久しぶりです!こんにちは!

私はこの度、国際エンゼル協会を通じて、この学校建設に協力させていただいた三津出といいます。

今回、亡き妻アスカの名前の付いた『アスカ・メモリアルビルディング』をこの地に建設できたことを心より嬉しく思います。


さて、半年前にもここで話をさせて頂きましたが、アスカは3年前に癌で亡くなりました。

生前、彼女は3つの英会話教室を運営し、そこで自ら英会話の先生をしていました。そのレッスン内容は、とてもパワフルで息つく暇もないくらいエキサイティングな内容で、大変人気のある教室でした。

その教え方や、楽しさ、充実感は、私が今まで出会った先生の中では、間違いなくダントツの一番で、今でも世界一の先生だと思っています。


話は変わりますが、半年前この学校を訪問した後に、農村に住んでいるこの学校の生徒さんの家を案内してもらい、生活状況を見させてもらいました。

一通り見た後に、男子生徒4名、女子生徒6名。計10名の生徒さんと、お互いの国についてや、文化の違いについてのディスカッションを行いました。

その話の中で、我々日本側から『あなた達は将来何になりたいですか?』という質問をしました。

その質問に対して、男子生徒は『エンジニア』などという意見が多かったのですが、
女子生徒の方は、6人のうちの5人が『医者になりたい』と言いました。

そして、その理由が『医者になって苦しまれている方や、困っている方々を助けたい』と・・・
言いました。

その回答に私は少し驚きました。
この歳で、自分の将来を見据え、そして社会への貢献を誓う子供たちを沢山抱えるこのバングラディッシュは、近い将来もっともっと豊かになるであろうと心から確信しました。それと同時に、日本で同年齢の子供たちに同じような質問をした時に、これほどまでに社会貢献を誓う子供がどれくらいいるのだろうかと?逆に日本の未来に不安を感じてしまいました。


日本はバングラディッシュよりも経済は豊かかもしれませんが、きっと心はバングラディッシュの皆さまの方がずっと豊かなのではないでしょうか。

なぜそう思うのかというと、皆さんの目が生き生きとしていて、キラキラ輝き、希望に満ち溢れているように感じるからです。


出来れば将来この『アスカ・メモリアル・ビルディング』で学んだ生徒の中から、困っている人達を沢山救える優秀なお医者さんや、ノーベル化学賞受賞のエンジニア、オリンピック選手やメッシ・ロナウドのようなサッカーワールドカップの代表選手、そしてバングラディッシュの首相など、世界に羽ばたくような活躍をする若者がこの新しい学校から誕生することを心から楽しみにしています。


最後になりますが、先ほど話した女子生徒6人の中で唯一医者になりたいと言わなかった残りの1人の女子生徒。

実は、その生徒だけは『学校の先生になりたい』と言いました。

私はその女子生徒には是非、『パワフルで息つく暇もないくらいエキサイティングな内容なレッスンを行って頂きたい』
そして誰からも愛されるバングラデシュで一番の、いやアスカを超える世界一の先生になってほしい!』とそう強く願います。


未来あるバングラディッシュ。そしてそこに住む未来ある子供達のため、引き続き出来る限りの協力をしていきたいと思うと共に、また皆様と再会できることを私自身の人生の励みにしていきたいと思います。


アスカもこの空のどこかで、きっと喜んでくれていることと思います。

今日は、沢山の方にお集まりいただきそして沢山の素敵な笑顔と沢山のパワーをありがとうございました。

 

ドンノバ

2018年8月7日
三津出 義博